制作・出演 : ZZトップ
ご存じ“あごひげおじさん”ZZトップの2007年11月、テキサス州ダラスでの公演の模様を収録した初のフル・ライヴ盤。最近のアルバムからではなく、あえて初期のアルバムを中心に据えた選曲が、本来のブルース・ブギ・バンドとしての魅力を再認識させてくれる。★
今やポップ・フィールドでも注目されるZZトップが、1971年に発表したファースト・アルバムがこれ。まだ青臭いけれど、でもブギで押しまくる姿勢はしっかりと打ち出されている。いやこのひたむきさが、実に清々しい。ホント、時代を超越してます。
72年発表の2作目。デビュー盤での泥臭いブルース・ロックの魅力を残しながらも早くも脱皮しつつあるロックンロール・アルバムで、如何にもブギ・バンドらしいノリの演奏が目立つ。シンプルだけどカッコいいZZトップ・サウンドの原型がここにある。
今年が結成20周年だったZZトップだが、これは76年に発表した5作目。表題のTEJASとは彼らの故郷テキサスのことだ。3人が加工のない地の音で押しまくるシンプルだが重量感あるブルース・ベースのロック、ブギ。が、(10)は哀愁漂う美しいインストだ。
81年発表の通算8作目。前作のR&B/ブルース路線を継承したアルバムだが、これまでになくポップなアレンジも目立つ。特に(4)(6)などは限りなくAORなポップ・ソング。大ヒットした次作『イリミネイター』のための助走の役割を果たした過渡期の1枚か。
'70年に結成、すでに15年のキャリアを誇るテキサス出身のベテラン・ロック・グループ、Z.Z.トップの通算9枚目のアルバム。ライヴ・パフォーマンスが売り物の彼らの、いかにもテキサス出身といういい意味での田舎くささを漂よわせた力強い演奏を展開。
「ファンダンゴ」、「テハス」などでの評判や、大掛りなツアーの状況など本国アメリカでのスサマじさは十分理解されていたが、日本での人気は全くダメだった。でもこの新作は確実にメジャーに押し上げる力をもっており、泥臭さが抜けタイトでノリ抜群だ。