ジャンル : J-POP > フォーク・ニューミュージック
浪漫浪漫
松山千春で一番印象に残っていることは、倉本聰の手によるドキュメント番組『青春』(と言ったと思う)のバック・ミュージックである。北海道のテレビ局が制作したこの番組、受験か就職かで揺れ動く高校3年生の男女を四季折々の風景を織りまぜて出会いから別れまで一年がかりで撮影されたものだ。全篇にアコースティック・ギターをフィーチャーした千春の歌声が流れ、それが青春をテーマにしたこの番組を一層盛り上げていた。今、改めてこうして聴くと、千春の曲には時代を超えた歌の力があることを強く感じる。何気ない日常の出来事をテーマにした千春の曲には生きるってこういうことなんだなと感じさせるものがあると思う。
スタートスタート
和製シンガー・ソングライターの始祖のひとりである西岡恭蔵。これは、細野晴臣とのコラボレーションをはじめ、70年代から音楽に対して常に意欲的だった彼のキャリアの集大成とも言える静かな自信を感じさせる傑作。第3世界での放浪の成果も見逃せない。
5月の風のように5月の風のように
スージー・クワトロの恥ずかしいカヴァーも今は昔。本人の成長にともない、ケレンを捨てたアルバム作りが可能になりました。林哲司、中崎英也以下、一流の作家陣が参加。オケも豪華よ。あとはあきほちゃんのヴォーカル・トレーニングをもうちょっとだけ。