ジャンル : J-POP > オムニバス
音楽評論家の富沢一誠がプロデュースを手がけた、“母への歌”を集めたコンピレーション。さまざまなアーティストによる、母への感謝の気持ちを綴った歌に接して、“母”という存在の大きさを再確認できるはず。
6名の自作自演歌手によるコンピ。楽曲制作も行なうことで、より顕著に個性が焙り出され興味深い。声質が活きたバラード「オレンジ」、正統派ポップ「キラメキ♪」、転調が不思議な余韻を残す「secret man」、ジャジィな「お月さま」、低音が魅力の「-ミチー」、キラキラ・ポップスがフィットした「ポッピングシャワー」と、バラエティに富む内容。
ユーミンの名曲を主にロック系アーティストがカヴァーしたヴァージョンをコンパイルしたアルバム。そりゃ、どうせ聴くならオリジナルが一番なんだけど、みんなユーミンを愛してるんだなあ……と感じられるのがウレシイ。「ひこうき雲」で聴けるソリッドな解釈もよかった。★
ハウスDJのYOU KOBAYASHIが、ショパンの楽曲をクラブ・サウンドにアレンジしたアルバム。美しいメロディとポップネスを持ち合わせた有名曲の数々が、斬新なサウンドに生まれ変わっている。
日本のアーティストによるピストルズのトリビュート・アルバム。完コピの「さらばベルリンの陽」に始まり、インストの「ライヤー」、テクノな「分かってたまるか」……と、さまざまな意匠のカヴァー曲が、UKオリジナル盤の曲順どおりに進んでいくのがなんとも楽しい。ニューオーリンズ・パンクの「Anarchy in the Bayou」には心底脱帽!★
人気レゲエ・コンピ・シリーズ『MASTER BLASTER』の第4弾。メジャー/インディーズ問わず、最新のジャパニーズ・ダンスホール・レゲエをコンパイルした、ノンストップ・ミックスCDだ。
筒美京平作品のトリビュート盤とその原曲を収録したコンピ盤が同時発売。ともに同じ曲順で構成してあり、原曲との聴き比べが容易。細部アレンジへのこだわりに原曲への深々とした敬意を感じさせる「セクシャルバイオレットNo.1」「また逢う日まで」を筆頭に、原曲の世界観から大きく逸脱はしない誠実な解釈で同時に自身の個性もアピール。が、原曲にはないリリックを大幅に用いたヒップホップ調の「お世話になりました」、異国どころか天界へと旅立たん雰囲気の「飛んでイスタンブール Homme」は例外的に激しく逸脱。とくにテノール歌唱全開の後者は、原曲の世界が霞んでしまうほどの秋川ワールドぶり。衝撃的一曲だ。