ジャンル : ロック・ポップス > フォーク・カントリー
イギリスを代表する名フィドラーが72年に発表した初ソロ作。フィドルやアコギでの弾き語りで構成した簡素な作品は、プロコル・ハルムのカヴァー(5)など、選曲や編曲でのさりげない冒険も聴きどころ。実直で少し鼻にかかった歌声が、かぐわしき土の香りを漂わせている。
1974年発表の2ndアルバム。英国フォーク・ロック・グループ特有の豊かなハーモニーで知られる彼らが、弦楽器の魅力的なアレンジとコーラス・ワークとの絶妙な絡みを披露している。
トランスアトランティックから1975年に発表された3rdアルバム。ドラマーが加入し、ロック色の強い厚みのあるサウンドが生まれている。熟練の域に達したアンサンブルとハーモニーも見事だ。
1976年に発表された最終作。惜しまれつつも解散を決定した彼らが、前作の延長線上にある珠玉のフォーク・ロック・アンサンブルを全編で披露し、華々しくラストを飾っている。
This Is The KitことKate StablesとWhalebone Pollyとしても活動するレイチェル・ダッドのソロ・アルバム。その歌声とソングライティング、キュートなルックスがリスナーの心を捉えること確実だ。
65年に結成、66年にデビューした英国のサイケデリック・ヒッピー・フォーク・グループの紙ジャケCD化作品。パート2として69年発表の6作目から71年発表の9作目までの4作品がリリースされた。70年発表の8作目までは、ヨレヨレのヒッピー・フォーク・グループとしての黄金期であるエレクトラ時代の作品。ドクター・ストレンジーリー・ストレンジのアイヴァン・ポールを迎えた6作目『チェンジング・ホーセス』はオーガニックでコスモポリタンな作品。よりロック色を強めた7作目『アイ・ルックト・アップ』を経て70年発表の2作品目となった8作目『U』はそれまでの集大成といえる2枚組。そして、アイランドに移籍して発表された71年目の9作目『リキッド・アクロバット・アズ・リガーズ・ジ・エアー』は、英国フォークへの回帰が強くなりエキセントリックさを払拭したフォーク・ロック作品となっている。ヒッピー・コミューン時代の空気を濃厚に反映したサウンドは、唯一無二のもの。
フェアポート・コンヴェンションのデイヴ・マタックスを迎えて1970年に発表した7作目。聖書や禅問答をモチーフにした歌詞やシタールなどの民族楽器を採り入れた幻惑的なサウンドで壮大な世界を聴かせる。ロック色の濃い内容だ。
アイランド移籍第1弾となった1971年発表の9作目。ローズ・シンプソンが脱退し、新たにメンバーを加えて制作されたもので、アシッド/ヒッピー・テイストが薄れたフォーク・ロックが聴ける。ケルト風味のメドレーも収録。
レスリー・ダンカンやジョニ・ミッチェルを思わせる英国のシンガー・ソングライターが72年にリリースしたデビュー・アルバム。英国の匂いを感じさせるクラシカルなストリング・アレンジが映え、格調高く気品のあるフォーク・アルバムに仕上げている。