ジャンル : クラシック > 協奏曲
プレヴィンの弾き振りによるガーシュウィン。ジャズ・ピアニストとしても一流だったプレヴィンならではの、クラシックとジャズの絶妙なバランスを持ったガーシュウィンの核心に迫る演奏を聴かせている。
20代後半から病のため一線から退かざるを得なくなった、デュ・プレの20代前半の情熱的ではつらつとした演奏を収めた作品。彼女の生気あふれる演奏は、強烈に聴く者を惹きつける魅力に満ちている。
キーシンが30代半ばに満を持して録音したベートーヴェンのピアノ協奏曲全集。細部の彫琢、細やかな表情、それに堅固な構築力を見せつけて、すでに大家の風格を備えている。C.デイヴィスとLSOによるバックも万全。
東京交響楽団のコンサートマスターを務める大谷康子が、常任指揮者・大友直人と同響のサポートを得て、二つのヴァイオリン協奏曲をライヴ録音した。大谷のソロは、明快で、力強く、メリハリがある。緩徐楽章でのロマンティックな味わいも魅力的。
制作・出演
アンドレ・プレヴィン / ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 / ペーター・シュミードル / マルティン・ガブリエル / ミヒャエル・ヴェルバ / ラルス=ミヒャエル・ストランスキー / リヒャルト・シュトラウス / ロナルド・ヤネツィク制作・出演
JeanFrancoisTaillard / MarkGebhard / MartinBliggenstorfer / アンドレス・ガベッタ / セルジオ・チオメイ / ソル・ガベッタ / バーゼル室内管弦楽団 / ホーフマン / マティアス・アルターパールマンの2度目の録音となるブラームス。一点の曇りもない明瞭なヴァイオリンと堂々としたバレンボイムの指揮とが相まって、スケールが大きく明朗なブラームス像が浮かび上がっている。多くが楽しめる演奏だ。
当時13歳だったハンナ・チャンのデビュー・アルバム。彼女の最大の理解者だったロストロポーヴィチによる万全のサポートの下、伸び伸びと演奏している。ハンナ・チャンの大物ぶりが実感できる一枚といえる。
ハ短調(K.491)がまさに天国的な美音で迫る。同曲にはお気に入りの仲間ザンデルリンクとの共演という奇盤(HMF)も存在するが、今回はECOとの鮮烈なシリーズ以来20年以上の磨きがかかった弾き振り演奏ライヴであり、“デイム・ウチダ”の貫禄!★
80年代に録音されたモーツァルト作品集。細やかなニュアンスやデリカシーを楽しめるモーツァルトで、小じんまりとしているものの美しい仕上がりだ。テイトの伴奏はフレージングが明快で、ソロとの対照が秀逸。
80年代に録音されたモーツァルト作品集の中から、ピアノ協奏曲第11、12番と第14番を新たにカップリング。テイトの誠実な指揮によって、内田のしなやかな感性が活かされた演奏となっている。
制作・出演
AgnesBiro / LaszloCser / MariaGal-Tamasi / TamasMajor / ViolettaEckhardt / イヴァン・フィッシャー / ブダペスト祝祭管弦楽団 / ベートーヴェン / リチャード・グードグードは、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集で、その実力のほどを見せつけてくれたが、この協奏曲集も素晴らしい。がっちりとした構築力、磨き上げられた響きの美しさからくる純度の高い透明感、抒情的とも言えるロマンティシズムが特徴で、ベートーヴェンの古典性と先鋭的なロマンティシズムとを見事に表現している。当然、フィッシャーの古楽奏法を取り入れたオーケストラの響きとも関係していて、グードの特徴は、ソナタの時よりも一層明快に表われている。押しつけがましさはないのに惹きつけられる。★
制作・出演
CarolineMarwood / J.S.バッハ / アカデミー室内管弦楽団 / グラハム・シーン / シーリア・ニックリン / ジョージ・ケアド / ティモシー・ブラウン / ニコラス・ヒル / ネヴィル・マリナーマリナーによる3度目の「ブランデンブルク協奏曲」の全曲録音。手塩にかけてきたアカデミー室内管とともに、爽やかだが深い造詣に満ちたバッハを聴かせている。マリナー積年のバッハ研究の集大成的演奏だ。
最高の音で楽しむために!
制作・出演
サイトウ・キネン・オーケストラ / ジェイソン・マルサリス / ジョージ・ガーシュウィン / マーカス・ロバーツ / マーカス・ロバーツ・トリオ / ローランド・ゲリン / 伊藤亮太郎 / 安芸晶子 / 小澤征爾小澤征爾とサイトウ・キネンo.による第14回フェスティヴァル松本のライヴ録音。ジャズのマーカス・ロバーツ・トリオとの共演で話題となったガーシュウィンだ。ボーナス・トラックには小澤の70歳バースデイ・ガラ・コンサートの模様を収録。