ジャンル : クラシック > 協奏曲
若きリヒテルの有名な2つの録音を収めたアルバム。旧西側にとって“幻のピアニスト”といわれていた頃の1959年録音のラフマニノフと、旧西側デビュー後のカラヤンとのチャイコフスキーをカップリング。どちらも衝撃度は強烈だった。
制作・出演
カール・シュタインス / カール・ベーム / カール・ライスター / ギュンター・ピースク / ゲルト・ザイフェルト / ジュスト・カッポーネ / トーマス・ブランディス / ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 / モーツァルトミケランジェリと、ジュリーニが振るVSOとのベートーヴェン。テレビ放送のために行なった演奏会のライヴ録音で、第1、3番ともにミケランジェリ唯一の録音となっている。繊細鋭利なピアニズムによって、他の追随を許さない独創的な演奏だ。
RCAに遺されたホロヴィッツの名録音をCD2枚にまとめた作品。トスカニーニ、ライナーとのチャイコフスキーや、ラフマニノフのピアノ協奏曲など、ホロヴィッツのきらめく才能が満喫できる選曲となっている。
制作・出演
AlessandroMoccia / AssimDelibegovic / IlariaCusano / PascalHotellier / ThereseKipfer / シャンゼリゼ管弦楽団 / パトリシア・コパチンスカヤ / フィリップ・ヘレヴェッヘ / ベートーヴェンファジル・サイとの過激なデュオで注目を浴びたコパチンスカヤが、今回はヘレヴェッヘと組んだ。ガット弦を使用するものの、ピリオド奏法の枠には到底収まらず、音の変更も辞さない奔放な演奏ぶりで聴き手の度肝を抜く。ピアノ協奏曲版を基に自ら編曲したカデンツァでは二重録音も。怪演フェチは必聴!
第1楽章でのダイナミックで聴き手を圧倒する指の動きに加え、第2楽章で聴かせる哀愁を帯びた歌心。“自分にしか表現できない音楽”を求めるゲキチの表現力の凄さ。チャイコフスキーの第2番ってこんなに魅力的な曲だったんだと再認識させられるに違いない。
ブレハッチは伴奏に非常にうまく乗っかっている、という表現が一番良いかもしれない。決してべたべたと甘ったるく弾かず、軽く柔らかく、しかも詩情と幻想味をたっぷりとたたえながら、自由に動き回っている。セムコフの気品のある伴奏も良い。新定番。
85歳になって今なお衰えをしらない巨匠の新境地 チッコリーニ/モーツァルト:ピアノ協奏曲集 2009年8月15日に85歳の誕生日を迎えた巨匠チッコリーニは、今なお世界の第一線で活躍を続けています。確かな技巧は往年そのままに全く衰えることなく、解釈は日々深みを増している彼が、2008年7月にモンペリエで行った、モーツァルトのピアノ協奏曲第20番&23番の白熱のライヴ録音をお届けします。みずみずしさと深遠さが絶妙にマッチした巨匠ならではの至芸を、たっぷりお楽しみください。(ユニバーサルIMS) 【収録情報】 モーツァルト: ・ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488 ・ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466 アルド・チッコリーニ(ピアノ) モンペリエ国立歌劇場管弦楽団 ローレンス・フォスター(指揮) 録音時期:2008年7月26日 録音場所:モンペリエ 録音方式:デジタル(ライヴ) Powered by HMV
バドゥラ=スコダの20代半ばの録音。LPからの復刻で、音は古いがピアノの音の粒立ち、音色の変化、ニュアンスなどは聴き取れる。演奏はテンポの変化や間の取り具合、アクセントの付け方など、いずれも控えめで、それが演奏を端正なものにしている。刺激的ではないが雰囲気のあるいい演奏だ。
すでに評価を確立している大家と“天才”青年の出会いの記録。“冷戦時代”のセンセーショナリズムを音楽の中に体現させてしまったドキュメントでもある。レコード会社の世界的再編を受け、SONYプレスで聴くRCA音源の音質にも歴史のアイロニーを感じる。
クライバーンがアメリカの英雄となって十年余の時間を経て録音した2曲をカップリング。彼が得意としたショパンとラフマニノフで、オーマンディとフィラデルフィアo.とが一体となった、輝かしくスケールの大きな演奏となっている。
吉田のデビュー10周年を記念して収録されたもの。いくらか慎重ではあるが、自然に素直に歌っているところに好感が持てる。後半に小品が2曲あるが、こちらはいっそうのびのびと弾いている。伴奏は小編成だが、それに反して響きはたっぷりと取ってある。