ジャンル : クラシック > 現代音楽
イサークの夢と祈りイサークの夢と祈り
作曲者によれば、これは音によるユダヤの叙事詩。クラリネットがユダヤの韻律で歌い、踊り、つぶやき、祈る。弦楽四重奏は多様な響きで絡んで、そのモノローグにエモーショナルな「情景」を与えてゆく。そのジロリと笑わぬエビ茶の響きが何やら猥雑だ。
レーヴィ・マデトヤの個展レーヴィ・マデトヤの個展
美しいフィンランドの風景を思わせるようなマデトーヤの世界。その泉からシベリウスの伝統を継承する……と評されるにふさわしい音楽が流れ出す。その自然でのびやかで、しかも独特の透明感をもった響きは、まさに北欧の空気そのもの。懐かしささえ感じる。
ウーノ・クラミの個展ウーノ・クラミの個展
フィンランドのウーノ・クラミは1900年生まれ。シベリウスの後の世代で、いわゆる民族的ロマン主義以後の音楽を考えたと思われる。作風は多彩で、ドビュッシーやストラヴィンスキーをはじめさまざまな影響を感じさせる。折衷的というより試行錯誤の感。
エイノユハニ・ラウタヴァーラの個展エイノユハニ・ラウタヴァーラの個展
シベリウス以降のフィンランド音楽を聴かせてくれるシリーズ。ラウタヴァーラは28年生まれで、作風は新古典主義から12音音楽を経て、さまざまな様式の融合へと展開している。(1)は野鳥の声(テープ)とオーケストラが掛け合い、抒情性あふれる名曲。
ソング オブ ソングスソング オブ ソングス
クナイフェルは旧ソ連反体制作曲家の大物のひとり。ケージ、フェルドマンなどの影響もあり、長めでゆっくりで静かな音楽を書きたがる。当CDの曲は、合唱の柔和な祈りの歌とチェロのかそけき独奏が交錯しつつ、しみじみ1時間続く。まあ、癒し系の音楽。