発売元 : スピリチュアル・ビースト
イギリスの伝統的スラッシュ・メタル・バンド、オンスロートの約3年半ぶりとなるアルバム。再結成後としては2作目であり、バンド史上最もブルータルで強烈な作品に仕上がっている。問答無用の演奏力とインパクト。
ギリシャのスラッシュ・メタル・バンドのサード。緩急の付け方もリフもスレイヤーの流れを感じさせ、迷いなき猪突猛進のスラッシュ・パートが大半にもかかわらず飽きさせない作りだ。英語の歌詞も曲名どおりに殺伐としており、エド・レプカ画のジャケでトータル・ワークとして完璧だ。デモ2曲を追加。
4オクターヴの声域で正統派ヘヴィ・メタルから情感たっぷりなバラードまで彩っていく女性シンガー、マルタ・ガブリエルの底知れぬ表現力が堪能できる3作目。アクセプトのカヴァーにバンドのルーツを感じながら、アクセプトのステファン・カウフマンとの共演にはその原点をいかに進化させたかが伝わってくる。
ソナタ・アークティカのメンバーも大推薦するフィンランドのパワー・メタル、サウロロッドのデビュー作。メロディアスながら力強いヴォーカルとドラマティックな曲は、ジャーマン臭さも漂う。さらにギターがクサメロを適度にちりばめながらソロを決めるあたり、日本人の琴線にも触れる一枚。
LA郊外で2005年に結成されたスラッシュ・バンドが、英国ではイヤーエイクから出したセカンド・アルバム。メタル寄りの音とはいえ、もったいぶった展開は少なめでパンク色も強いクロスオーヴァー・サウンドで突貫し、甲高い声で大げさなシャウトも天まで突き抜けている。「モア・ワールズ・ザン・ワン」はボーナス・トラックだ。
ドイツを代表するスラッシュ・メタル・バンドに成長した5人組の通算8作目。重厚でスピード感あふれるリズム隊と流麗でメロディックなギター・プレイにデス・ヴォイスを乗せた彼らのスタイルは、80年代スラッシュをルーツにしながらジャーマン・メタルの剛健さも兼ね備えているのが聴きどころ。
ブラジルのメタル・シーンで人気を集めるメタル・プロジェクトの第2弾。ブラジルのトップ・シンガーを集めて作られた本作は、その独特のストーリー仕立てが魅力。各シンガーが物語のキャストを演じるスタイルはまさにオペラ風。キャストの面白さを満喫できる。
10年以上のキャリアを誇るスウェーデン出身の正統派パワー・メタル6人組の日本デビュー盤(通算5枚目)。随所でシンフォニックな要素を加味しながら、ライフワークともいえる、戦争、戦闘をテーマに勇ましくドラマティックな音世界を展開。メタル・オペラとでも評したくなる血湧き肉踊る一枚だ。
バッキンガムから現れたハード・ロック・バンド。ヴードゥー・ジョンソンという、筋金入りのロック・ファンならニヤリとするバンド名からもわかるように、ブルースに根ざした正統派。これがデビュー作とは思えないくらい、自信たっぷりで貫禄ある演奏を聴かせる。ツェッペリン風の「ノーホエア・インビトゥイーン」なんて実に微笑ましい(笑)。
スウェーデン出身の5ピース・メタル・バンドのセカンド・アルバム。“ニューウェイヴ・オブ・トラディショナル・ヘヴィ・メタル”を牽引する存在だけあって、スピード・メタルの手続きを踏んだ音像には懐古主義が入る隙間はなく、その音楽は正統的でありながらかつ同時代的だ。
80年代のスピード・メタル好きの青年が、一人で作ったデモをネットにアップしたところ注目されることに。それがきっかけでバンド化したのがスウェーデンのエンフォーサー。この初アルバムには初期メタリカを思わせるヘッドバンガーズ・ナンバーばかりで、懐かしさと愛が詰め込まれている。
ノルウェー出身のメタル・バンドによる4年ぶりのアルバム(2作目)。メロディを重視したキャッチーなサウンド作りなど、ソングライターとしても才能を見せる紅一点ヴォーカリスト、イダ・ホークランドを前面に打ち出している。ちょっぴり塩辛いパワフルな歌声が魅力的だ。
アイアン・メイデンから影響を受けたというスウェーデンのバンド。この通算2作目で本邦デビュー。簡単にたとえるなら、メイデンの曲をハロウィンにいたマイケル・キスクが歌う、というニュアンス。オリジナルながら、15年以上前に聴いたことあるような懐かしさも込み上げる。
スペイン出身のシンフォニック・パワー・メタル5人組のセカンド。暗黒世界で繰り広げる厳かなメタル舞踏会(?)の模様が脳裏に広がるかのようなドラマティックな音世界を展開。歌メロをはじめとするクラシカルで哀愁を帯びたフレーズの数々がまた、メタル心をくすぐる。
スウェーデンのメタル・バンドのデビュー作。ヴォーカルも含めて初期のサクソンがアイアン・メイデンのソングライティングを試したみたいで、80年代前半の英国のいわゆるNWOBHM回帰サウンドとして完成度が高い。ジューダス・プリーストもやったフリートウッド・マックのカヴァーの「グリーン・マナリシ」を追加。
女性ヴォーカルを擁するイタリアのシンフォニック・メタル・バンドのデビュー作。『ファイナル・ファンタジー』の世界観にも触発されたというだけあり、大仰で劇的な楽曲展開とクラシカルな旋律が魅力だ。ジャーマンや様式美ファンにもアピールするだろう。ゲームのカヴァーも収録。
スイスのインダストリアル・メタル・バンドのサード・アルバム。前作以上にメロディックになったヴォーカルと、シンセを多用したエレクトリカルなサウンドが本作の特徴で、インダストリアルの先駆的バンド、キリング・ジョークのカヴァー「ラヴ・ライク・ブラッド」も彼ららしいアレンジで料理している。
ヨーロッパ全土で人気の若手メロディック・パワー・メタル・バンドの、世界デビューとなる3枚目。高速ビートのドラムスとパワフルなギター・リフ、そしてメロディックで重厚なコーラス・ハーモニーが奏でるドラマティックなサウンドのゴシック感は、さすがにジャーマン・メタル。
ビジュアル系からも影響を受けたというスウェーデン産メタル・バンドの2作目。ただし影響は見た目の美的感覚のみで、やっていることは本格派メロデス。鍵盤で広がりあるアレンジと攻めの融合が特徴で、ソイルワークからの影響も。ライヴ映像では音と見た目のギャップも楽しめる。