発売元 : スピリチュアル・ビースト
メタルの宝庫であるドイツ出身のバンドのワールドワイド・デビュー作。ちょっと聴いただけでは、女性とは思えない個性的なシンガー、“トニ”を中心にしたサウンドは、デス・メタルの王道をゆくもの。近年のモダンさを漂わせながらも、その潔いスタイルがいっそ清々しい。デスと清々しさ、ミスマッチかな。
80〜90's初頭にかけて活躍したカナディアン・スラッシュ・メタル・バンド、サクリファイスの再結成、復帰第1弾。のっけからハイ・テンポの疾走感あふれるリズムとワイルドな雄叫びが炸裂、健在ぶりを見せつける。徹底した様式美の追及姿勢もまた妙に新鮮に映る。
元サクリファイスのメンバーを中心とする日本産ヘヴィ・メタル・バンドの8年ぶりとなる2作目。より漢らしいメタルを気高く決めている。時代を30年前に引き戻してしまうほどのN.W.O.B.H.Mぶりと、力強さ、の向こうにある憂い。マニアは涙。
メンバー・チェンジやソロ活動を経て4年ぶりとなったエッジ・オブ・フォーエヴァーのサード。ヴォーカルのボブ・ハリス脱退に伴い、新ヴォーカルを加入させずリーダーでキーボードのアレッサンドロ・デル・ヴェッキオがとったことで表現力を高め、よりエモーショナルでドラマティックな作品となった。
アングラのアキレス・プリースター(ds)が在籍することでも知られるブラジルのメタル・バンド。そのアキレスがアングラを離れてハンガーに専念、全身全霊で作り上げた通算4作目。メロディックなパワー・メタルだが、随所にプログレ的な側面、大仰なアレンジが顔を出す。
女性シンガーを擁するスウェーデンの“メロディック・デス/スラッシュ・メタル・バンド”の2年ぶりの4作目。後期カーカスとチルドレン・オブ・ボドムが噛んだような曲に、アーク・エネミーがブラック・メタル化したみたいなヴォーカルが気合を入れ、なかなか面白い。インストの「ザ・ディーモンズ・ラン」は日本盤のみ。
2009年で結成10年目を迎えた5人組、ヘッド フォン プレジデントのサード・ミニ・アルバム。うねりとメタリック・テイストを融合したヘヴィ・ロックだが、女性ヴォーカルのAnzaが最大の武器。美しさとエモーショナルさの両極端な面を行き来しながら、こっちの感情もかき乱す。