発売元 : マーキー・インコーポレイティド株式会社
スウェディッシュ・デス・メタルの老舗、そして息の長い活動を継続する彼らの10作目に当たるアルバム。叙情的なメロを瞬間的に挿入するとともに適度(?)なデス声で、ややスラッシュ寄りのアグレッシヴ・メタルを満喫させてくれる。その意味では間口の広い音楽性を持つ。
フィンランド出身のヘヴィ・メタル・バンド、ソナタ・アークティカの初ベスト・アルバム。デビューから6年の軌跡を綴った、ファンのマスト・アイテムだ。
オーストラリアの5人組メロディック・メタル・バンドの本邦デビュー作(通算3枚目)。多彩な楽曲スタイルにも散漫さを感じさせることなく、この手のバンドにありがちなハイ・トーン系でないヴォーカリストのマイルドな声質は、同系バンドと一線を画す強力な個性になっている。
ノルウェー出身のプログレッシヴ・ヘヴィ・メタル・バンドの3作目。ドラマティックな曲展開と、キャッチーでメロディアスなヴォーカル・ラインが実に印象的で、緻密でかつスケールの大きな楽曲はどれも抜群の完成度の高さを誇っている。
シンフォニーXのラッセル・アレンとマスタープランなどで活躍のヨルン・ランデという実力派シンガー揃い踏みのプロジェクト。歯切れの良いメロディアス・ハード・ロックのエキスを注ぎ込んだ、そのヴォーカル同様、実に手堅い作品にこしらえ上げたマニア涙の逸品。
アルバムを出すたびにメンバーが違うというバンドはあるが、彼らもそう。ドラムが毎回違い、今回は回り回って初代のローン・ボイルが復帰(笑)、相変わらずのメロディアスで重厚な音を聴かせてくれる。5分を超える曲は(4)のみで、無駄のない演奏を聴かせる。
数々の美メロ系バンドを輩出してきたEscape Musicから、メロディアス・ハードの未来を担うフィンランドの新鋭がデビュー。美旋律の求道者による、ギター・オリエンテッドなサウンドとドラマ性のある楽曲は、メロディアス・ハード支持者たちの心の琴線に触れること必至。
女性ヴォーカリストを擁するスペインのメタル・バンド、エボニー・アークのデビュー作。シンフォニックな味付けの曲に、オペラ・スタイルのヴォーカルが艶やかに響く。何層にも折り重ねるようにして作り上げられたドラマが描き出されていく。
フィンランドのヘヴィ・メタル・バンドの最終章。今までの集大成的に、デス・メタルありアグレッシヴかつドラマティックな曲ありだが、キャッチーかつストレートな曲が興味深い。何となくカーカスのラスト・アルバムも思い出す。味のある歌声も聴きどころ。
93年のデビュー以来、幾度となくメンバー・チェンジを繰り返してきたロイヤル・ハントのアルバムで、実はベースが不在でキーボードでリーダーのアンドレ・アンダーセンが兼任している。しかしそんなことは感じさせないパワーと、得意のクラシカルな展開で聴かせる。
イタリア出身のメタル・バンドによる4作目。いわゆるハロウィンを継承したメロディック・スピード系に属する。ただし、キャッチーさが際立ち、それがB級的な微笑ましさを醸し出す。時代に逆行した部分もかなりあるが、僕はそのケレン味のなさが好き。
ノルウェーのメタル・バンド、コミュニックのデビュー作。スラッシー要素もあるメタリック・リフを機軸にしているが、哀愁のフレーズや歌メロも導入。随所にあるキメもスリリング。ドラマティックなヘヴィ・メタル作品に仕上がっている。
米プログレッシヴ・ハード・バンドによる5作目。4年ぶりという歳月を経ながらも、木目の細かいドラマ性を帯びた楽曲のクオリティは完璧。女性シンガーを加えたデュオ形式の楽曲構成はメルヘンちっくなムードを効果的に演出、聴き込み甲斐のある一作だ。
古巣レーベルを離れ、新レーベル新編成で臨んだスイスの国民的英雄が放つ通算8作目。美メロ路線を継承しつつ、彼らの真骨頂でもあるブリティッシュ・ハード路線へと原点回帰。時は変われど、王道ハード・ロックをプレイし続ける彼らのマニフェストは不変。
カナディアン・メロディアス・バンドによるアルバム。ダークなギターのトーンを交えたモダンなロックは今回も同様。ハード・ロックとガレージ・ロックの際どいラインに身を置くサウンドながらツボを押さえた曲作りは見事。AC/DCのカヴァー(11)も新味。
英国のメロディック・スピード・メタル・バンドの3作目。初期のハロウィンを思わせるハイ・トーン・ヴォイスとメロディックなツイン・リードを軸にしつつ、シンセサイザーを大胆に取り入れたキャッチーなメタル・チューンはどれも魅力的だ。