発売元 : マーキー・インコーポレイティド株式会社
TOTOなどを渡り歩いた実力派ファーギー・フレデリクセンと新鋭ソングライター、ジョー・ヴァナの二大シンガーを据えたアメリカン・メロディアス・バンドのデビュー作。元サヴァイヴァーのジム・ピートリックがプロデュースする本作は、AORファンを刺激するに違いない。
プログレ的要素を取り入れた音をバックにハリのある声を披露する女性シンガーによるセカンド(96年)のリミックス版。トラッドっぽさやケイト・ブッシュふうの神秘性は初期ならでは。のちにレインボー的なハード・ロック色が強くなるが、この当時の作品も味わい深い。
最近盛り上がっている北欧メタルだが、本作はフィンランドのメロディック・パワー・メタル・バンドのライヴ盤。傑作『サイレンス』を引っ提げ、2001年に渋谷オンエアEASTで行なった初来日公演を収録したもので、熱狂的な雰囲気が見事にパッケージされている。
北欧のメロディアス・バンド、ミッドナイト・サンのマグナス・カールソン(g)をリーダーとするプロジェクト2作目。スピーディでダイナミックなサウンドは奇をてらわない王道のハード・ロック。北欧っぽい哀愁のメロディと相俟ってマニア心を刺激すること必至。
耽美なクラシカル・アプローチでファンを魅了したイタリアン・プログレ・バンドが、新布陣で代表作を完全再現したライヴ。オーケストラを率いた二大組曲はロックからクラシックのファンまで広くアプローチすること間違いなし。琴線に触れるメロディを堪能あれ。
ラバーから再びハーレム・スキャーレムと名前を先祖帰りさせたカナディアン・メロディアス・バンドの再起第1弾。音はブリット・ポップ寄りのものからエッジに富んだキャッチーなハード・ロック路線へとこれまた軌道修正。けど、曲は佳曲ばかり。気合十分。
世界中でプログレをもっとも愛しているのは日本だ。“こんなプログレが聴きたい!”と作ってしまったに違いないのがキーボード・トリオ、ジェラルドだ。唸るハモンド、ハイ・テク連打のインプロにプログレ・ファンは涙するに違いない。演奏も曲も最高だ!
北欧のデス・メタル・シーンの屋台骨を支える彼らの最新作。作品ごとに曲構成に緻密さを増す彼ら。ここでも前作のメロディアス志向を踏襲しながらも一方でアメリカン・ハード・コアを多分に意識した尖がった音への歩み寄りも臭わせる。シタタカだね。
シンフォニック・ロックの大御所になりつつあるラナ・レーンのオリジナル6作目。ジョン・ウェットン、マーク・ボールズら豪華なゲスト陣を迎えた今作は、集大成というべき作品に仕上がっている。冒険心は見られないが、“らしさ”にあふれたドラマティックな一枚だ。
ボン・ジョヴィ・タイプのスイス産良質ハードロック・バンドのベスト・バラード集。“バラード”という言葉の概念を覆すほどの、ヴァリエーション豊富な、涙腺を刺激して止まない珠玉の名曲がちりばめられている。幅広い層に聴いてほしい一枚。(18)は日本未発表曲。
テーマが最も個人的になったがゆえ、死やセックスといった問題が至るところに散らばっているが、全体美にも配慮がなされた劇的な展開には陰の部分と折り合いをつけた力強さが窺える。曲がテクニカルなプログレッシヴ・ロックになるのも自然である。