発売元 : 株式会社アブソードミュージックジャパン
2000年からライプツィヒで音楽大学教授を務める彼が、81年東京で録音したライヴ・ソロ。ビル・エヴァンスという、バイラークにとっての大きなハードルへの挑戦と、自己の世界を表現した珠玉の6曲。ピアノを完全に鳴らし切り、自分の言葉で唄わせる完成された作品。
藤井貞泰は75年まで原信夫とシャープス&フラッツのピアニストだった。これはコンボ活動を始めて間もない76年に、今治のジャズ・クラブでライヴ録音された初リーダー作。河上修、村上寛とのトリオでスマート、かつセンスのいい演奏を聴かせる。おしゃれなピアノ。
70年代から90年代にかけて、尾田悟、田代ユリ、北村英治らと共演した女性ピアニストのデビュー作。プロデューサーはヴァイブの増田一郎。ピアノのタッチも美しく、どの曲も小気味よくスウィング。バップ・チューンからスタンダードまで、趣味のよい演奏が楽しめる。
河原、宮本との同時期のバークリー留学を含めて、3年間の海外生活の総決算として録音された佐々木の記念すべき作品。“アフリカン・ドラム”の御大・石川晶の参加が目を引く。内容的にはディープ・グルーヴを目指したオーソドックスなオルガン・ジャズ。28年を経てのCD化。
西条は日本を代表するテナー奏者のひとりだが、その真価が示された作品は少ない。これはその一枚で、気心の知れた仲間たちとワン・ホーンでクールな味わいを堪能させてくれる。“和製スタン・ゲッツ”の面目躍如たる内容にして、個性にもあふれた一枚。
86年、フリーマンは中山とのデュオで日本各地を回るというツアーのために来日。その折にレコーディングされたのが本作だ。二人は初めて共演したとは思えないほど息が合っていて、その、心を通わせながらの真摯な対話は変化に富んでいて、しかも熱い。初CD化。
ヴァイブラフォンの名手、増田一郎が70年代に残した代表作の再発。ピアノ・トリオを従えたカルテット編成で、ジャズ系の多彩なスタンダード・ナンバーを中心に取りあげた。タイトルはフランク・シナトラのヒット曲。増田はヴィブラートを駆使しながら、スウィンギーでメロディアスなヴァイヴ演奏を聴かせている。また、増田が同時期に録音したソングブック・シリーズの3枚も復刻。リチャード・ロジャース集、アービング・バーリン集、コール・ポーター集だ。スタンダードの名曲を軽やかなプレイで料理している。
1946年生まれ、佐賀県出身の山口が、ジョージ大塚のプロデュースで完成させたリーダー第3作。トニー・ウィリアムス、ミロスラフ・ヴイトウスと、今や実現不能なリズム隊をバックに幻想的な世界を、ていねいに作り上げていく。ケニー・カークランドの弾くフェンダー・ローズとシンセが新鮮。
ジャズ界の重鎮であった世良譲がその親しい仲間たちと繰り広げる、寛いだジャズが満載のオリジナル第1集。テレビなどではその軽妙な語り口でも親しまれていたが、その一端は仲間たちと語り合うライナーでも楽しめる。どれもがお馴染みの名曲で飽きることがない。
今回再発された本作、オリジナルのリリースは77年。この時代にしてはかなりストレートアヘッドなジャズなるも、のっけからグイグイ引っ張る横内章次のグルーヴィなギターと、4ビートからラグタイム風まで楽々こなす世良の懐の広さが何とも頼もしい。