発売元 : 株式会社アブソードミュージックジャパン
93年にディック・オーツ、ピーター・マドソン、エリオット・ジグムンドを加えた編成で録音した作品。曲はすべてオリジナル。バラード、カリビアンなど曲調はさまざまだが、中山英二の曲と演奏には、故郷の北海道を思わせる広大な風景とロマンティックな響きが…。
日本的な情緒をもった曲作りで知られるベーシストの中山が94年、ニューヨークで仲間たちと録音した作品。ディック・オーツのサックスを含むカルテット編成、本場のミュージシャンを相手に、音楽を通して、彼が理想に掲げる精神世界のあり方を模索している。
マイルス・デイヴィスやオーネット・コールマンとの共演で知られ、ジャズ?ワールド・ミュージックの分野で幅広く活躍してきた1945年生まれのタブラ奏者が、75年の来日時に残した貴重盤。リーブマンやバイラークのサポートを得て、いまなお新鮮なハイ・クオリティな演奏を繰り広げている。★
懐かしいムード・ミュージックのゴージャス・オーケストラ、101ストリングスが奏でるクラシックです。メロディ・ラインを浮き立たせ、単純化したポップなリズムに乗せて、基本的にレガート奏法で、とにかく美しく仕上げている。「アヴェ・マリア」なんか合唱入りですよ。
101本の弦楽器、総勢140人のギネス級オーケストラが今回はジャズを取り上げた。「ミスティ」から始まりその数は21曲にも及ぶ豪華な一枚だ。真にヴィンテージなジャズ・スタンダードを華麗で重厚なストリングスで聴く。ゴージャスなひと時を過ごせるだろう。
リッチー・バイラークは74年?81年に日本のトリオ・レーベルに10枚の作品を残した。第1弾がこのピアノ・トリオ作だ。デイヴ・リーブマン作「トゥモロウズ・イクスペクティション」以外は、バイラークや共演者のオリジナル。バイラークはピアノとエレピを演奏、自由な発想のジャズを展開している。
70年代半ばから80年代初頭にかけて、10枚の作品を旧トリオ・レコードに残したバイラーク。75年録音の本作は、ベースとのデュオ。緊張感みなぎる急速調のナンバーから、ゆったりとした流れを感じさせるバラードまで、濃密な“対話”をたっぷりと披露。表題曲での透明感が絶品だ。★
バイラークが盟友のリーブマンと膝を突き合わせて吹き込んだデュオ作品。静寂な響きの中にふたりのパッションが交錯する。穏やかな音色を持つリーブマンのプレイとバイラークの持ち味である叙情的なタッチがと、理想的なまでに心地のよい融合を果たす。