発売元 : 株式会社オフィスエム・ツー
制作・出演
エド・ジョッフェ / ケニー・ランプトン / スティーブ・リッチマン / ハーモニー・アンサンブル・ニューヨーク / マイク・セルツァー / ラルフ・オルセン / ルー・ソロフ / ヴィンセント・チャンシーギル・エヴァンスが残したオリジナル・スコアをもとに、ルー・ソロフとハーモニー・アンサンブルNYがマイルスの名作を全曲完全再現。崇高で美しい仕上がり。大編成オーケストラを現代に再編成し、最新の録音技術で、長期にわたって録音という企画それ自体も一大叙事詩。
ラテンの名曲がズラリ。アレンジの妙が功を奏し、ラテンの芳香と愉悦を漂わせながら、ジャズの精神の核であるビ・バップの気概、熱気が横溢する「エル・クンバンチェロ」「ヴォラーレ」、深みのある抒情を湛えたバラード表現が秀逸な「リベルタンゴ」など、聴きどころは多い。管楽器のソロが痛快。音楽性豊かなベース・プレイにも惹かれる。★
豪快なテナー・サウンドで人気を獲得したスチュワートがソニー・ロリンズをトリビュート。お馴染みの曲が流麗で力強いブローによって演じられる。これぞ現代ニューヨーク・ジャズの精髄。ヘイゼルタインのバックアップもあっぱれの一語に尽きる。
制作・出演
ウォルター・ホワイト / ケニー・ランプトン / ジョン・フェチョック / スコット・ウェンホルト / バーチ・ジョンソン / マンハッタン・ジャズ・オーケストラ / ラリー・ファレル / ルー・ソロフデヴィッド・マシューズ率いるマンハッタン・ジャズ・オーケストラの生誕100周年記念のベニー・グッドマン作品集。MJOの結成20周年の節目のアルバムでもある。名曲を題材に再創造を目指すマシューズならではの新鮮な編曲と明瞭なオーケストラ・サウンドで楽しませる。
スティーヴ・タイレルのバンドのピアニストとして活躍するクイン・ジョンソンのデビュー作は、ピアノ・トリオによるスタンダード集。エド・ハワードとアダム・ナスバウムという迫力あるベテランのリズム隊に後押しされ、芯のあるバップ・サウンドを聴かせる。
これぞテナー・サックスによる伝統的ジャズ・バラードの世界。切々とメロディを歌い上げるプレイに胸が熱くなる。「ユー・ドント・ノウ・ホワット・ラブ・イズ」はラテン風ミディアム・ファーストで演奏しているところが新味。ギターのP.バーンスタインも好演
結成25周年記念アルバムは、アート・ブレイキー生誕90周年を祝うトリビュート盤。だからして、曲はメッセンジャーズに縁のあるナンバーだし、演奏もやっぱりファンキー。ハード・バップなんてのを知らなくても、理屈抜きに楽しめるジャズ・アルバムだ。
ラテンをベースに、脱領域の創造的な音楽活動と高い演奏力が評価される女性ヴァイオリン奏者の処女作。実力派プレイヤーを従えて、正統派ラテンからサルサ、タンゴ、サンバ、ジャズまで、さまざまな音楽が交錯する本作で、奔放に奏でられるヴァイオリンの、艶のある音色が魅力的。
88年パリ生まれ。クラシックの素養を感じさせるハンサム青年のデビュー作。シューマンとショパンの楽曲をはじめ、ジャズの有名曲も数多く収録、格調高い演奏を聴かせる。実兄のデイヴィッドも3曲でゲスト参加。録音も素晴らしい。プロデュースは伊藤八十八。
ランディ・ブレッカーとイリアーヌの娘アマンダの第2作目。母の故郷ブラジルを意識した楽曲に、現代的なアレンジとサウンドの質感。イヴァン・リンスが2曲でゲスト参加しているが、遜色のない堂々した歌唱を聴かせるアマンダに才を感じる。
初代ドラマーのガッドと二代目ベーシストのゴメスを迎えたMJQのアルバム。メンバーは何度も交代しているが、サウンドに大きな変化はない。そこが編曲を担当するマシューズの才能だ。それでも初期のメンバーを得ていつもと違う高揚感が認められる。
NYの伝統派テナー・サックスの若手グラント・スチュワートによるブルーノートの名曲集。骨太で朗々としたトーンが魅力的。サイドメンも気持ちよくスウィングしてグラントを支え、特にギターのジョー・コーン(アル・コーンの息子)が光る。
ランディ・ブレッカー&イリアーヌ夫妻の娘、アマンダのデビュー作。自作曲のほかノラ・ジョーンズ、ボニー・レイット、ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースらの曲をカヴァー。デヴィッド・マシューズのアレンジによるポップ路線。キュートな歌声。両親も各2曲に参加。
制作・出演
ウォルター・ホワイト / ジム・ピュー / スコット・ウェンホルト / デヴィッド・マシューズ / マンハッタン・ジャズ・オーケストラ / ライアン・カイザー / ランディ・ブレッカー / ルー・ソロフ表題曲でもあるチック・コリアの名曲以外は、クラシックの有名曲を中心にした曲構成。デヴィッド・マシューズの、さまざまなリズムを駆使したアレンジが冴える、このオーケストラのサウンドは色彩感豊かであるし、そこに絶妙に絡む各奏者のソロもハイ・レベル。
日本でお馴染み、ニューヨークに拠点を置く複数のオーケストラで活躍中のカイザーの、2006年の『ワン・フィンガー・スナップ』に続くアルバム。クインテット編成で、初期のマイルスやチェット・ベイカーにちなんだレパートリーに挑戦、終始安定感のある演奏を聴かせている。