発売元 : 株式会社ソニー・ミュージックアーティスツ
ザ・グレイト・ジャズ・トリオがメンバーを一新。リーダー兼ピアニストのハンク・ジョーンズの優雅で流麗な演奏スタイルを中心に、新メンバーで臨んだ、新たな伝説の幕開けとなる注目作だ。
ポップ・ユニット、PSY・Sのメンバーとしてデビューし、近年はジャズを志向する女性シンガーの2004年録音作。パンチの効いたスキャットが気持ちいい(5)、明瞭で情感豊かな表現に個性が際立つ(7)など、快唱が並ぶ。(8)はドン・フリードマンのファンキーなピアノ演奏が楽しい。
フジテレビ系のF1グランプリ中継で使用された歴代のオープニング&エンディング・テーマ曲を集めたCD。F1ならではの「TROUTH」を数バージョン収録、スピード感がツボにくる1枚。
ビリー・ホリデイを主人公にしたオフ・ブロードウェイ・ミュージカルで主役を演じたシンガーのデビュー作。(1)における切々たる哀感の発露、(3)のそこはかとないキュートさ、(6)の快活なスウィングぶり、(9)の繊細な表現など、ジャズ・シンガーとしての懐の深さを伝える。
フリードマンはキャリアの長いピアニストだが相変わらず新鮮な響きを保っているところが素晴らしい。美しいタッチと印象的なフレーズが表情豊かに迫ってくる。バラードにおけるリリカルなプレイがこのひとの持ち味だ。それがこの作品でも魅力を放つ。
ハンクとエルヴィンのジョーンズ兄弟が共演した『枯葉』と同じ2002年5月のセッションで録音。(1)は『枯葉』に収録されたものとは別テイクでドラムスの躍動感が強力。三者がそれぞれに音を慈しむような(4)や、最後のテーマにおけるハンクのプレイが冴える(9)も快演。
前作の『チャカ・ジャズ』同様、自身の好きな曲を温かい声で、のびのびと歌う。(8)が典型だが、けれん味のない歌いっぷりが魅力。ホーンを模した(2)のスキャットでは技術の確かさをアピール。自作曲の(1)はスタンダードと並んでも遜色のない風格を備えている。
制作・出演
エリック・アレキサンダー / カーティス・フラー / ジム・ロトンディ / ジョー・ファンズワース / デヴィッド・ヘイゼルタイン / ハロルド・メイバーン / ベニー・ゴルソン / ロン・カーター制作・出演
アレキサンダー・ノリス / カリル・クウェイム・ベル / ザ・ロニー・プラキシコ・グループ / マーカス・ストリックランド / マーティン・ベヘラーノ / ライオネル・コーデュー / ロニー・プラキシコ長い間F1のテーマ曲としてシンボライズされてきた「TRUTH」が、さらに進化したヴァージョンとなって生まれ変わった。クラブ・ダンス系のサウンドが、今までにない新鮮な魅力を放っている。