発売元 : 株式会社フォーライフミュージックエンタテイメント
盟友ヴィニシウス・カントゥアリアとの共作による2つの新曲と、前作『ヌーン・チル』からのリミックス4曲を収めたミニ・アルバム。新曲2曲は聴いていると心が澄んでくる穏やかなもの。一方リミックスはCDプレーヤーが壊れたかと思うほど過激だったり。
彼女の淡々とした歌声はリミキサーにとって最良の素材だろう。今年9月にリリースされた『cure』から7曲をリミックス。ヴォーカルを置き換えていないぶん、(1)と(7)ではリミキサーの個性が際立って楽しめる。目玉はバッファロー・ドーターの(2)。エグいぞぉ。
今の中谷美紀が楽曲に求めているのは、心を癒し和ませる音楽である。そんな想いを坂本龍一がハイソなポップスとして昇華。心に染み渡る優しい肌触りの歌の数々が、喜怒哀楽の感情を静かに掻き立てていく。カップリングされた[2]のヒーリング音楽も満足。
女優として活躍中の彼女だが、シンガーであることを立証する珠玉のベスト・ミニ・アルバムだ。トーレ・ヨハンソンのバックアップにより、彼女から放たれる透明感は人を根本から優しくさせる力がある。全曲、可憐な花が咲きほころんでいるのようだ。
ジャケット写真が元・ポーグスのシェイン・マガウアンにそっくり。無頼のアル中という設定に今さら憧れているわけではないだろうが……。実は相当明瞭に日本語を発語する歌い手ではあるので、妙にしゃっくり上げる唱法はないほうが自然だった気はする。
前作『ラヴ・オブ・マイ・ライフ』に引き続いて布袋寅泰がプロデュースを手がけた、97年のアルバム。バルバドス〜ロンドンでレコーディングを行なうなど、巧みなサウンド・プロダクションで彼女の魅力を最大に引き出している。(3)のけだるい歌い方はちょっとびっくりしたけど。
大沢伸一1人になったモンド。その第1弾シングルは、ニューヨリカン・ソウルのエンジニア、デイヴ・ダーリントンとの共同プロデュース作。ネイティヴ・ソウルをvoをフィーチャーしたグルーヴィなR&Bポップスはニール・セダカのカヴァー。
これまでに歌われた曲と新録音で構成した武満徹アンソロジー。日本の歌の変革期であったフォーク・ムーヴメントにきちんとコミットした武満作品を、資料的な部分を含めて記録しようとする小室氏の姿勢に、フォーク第一世代ならではの責任感が感じられる。