発売元 : 株式会社ポリスター
ニューヨーク育ち不思議系女性シンガー・ソングライターの3曲入りマキシ・シングル。ラップ〜トーキング唱法が冴える宅録の新曲(1)からライヴ録音(3)の前衛感覚まで、何をやっても天然っぽいヒップさが滲み出してクール……付け焼き刃ではこうはいかない。
根っこは、ブルースだろうか、フォークだろうか。日常をサラリとすくう歌詞と、ダサさスレスレのまっとうなバンド・サウンド。歌は、塩辛い本格派。ゆったりしたテンポで、せつせつと歌う曲が並ぶ。笹路正徳プロデュースという話題で、どうでしょう?
やっぱ根っからの職人なんだな小吉は。決して派手じゃないけど相変わらず秀逸なメロディ・メイカーぶりを遺憾なく発揮している模様。パーカッションとベースが絡み合うサウンド・プロダクツも実にこなれてる。ただ最後に一言いっすか? (2)ってCHAGE?(笑)。
極北の歌姫と言われている彼女もベッドルーム・アーティストの類に入るのだろうか? コンピュータを駆使したサウンドとふんわり感のあるヴォーカルは、聴き手を摩訶不思議な世界へと誘ってくれる。しかも体温に近いぬくもりがある。
笹路正徳を迎えた新作から一足早いマキシ。間違いなくいい曲なんだけど、優しすぎるのが仇なのでしょうか、刺さらないんですね。そこが彼らならでは、なのかもしれないが、この際もっとエゲツないくらい切なく、ハート刺してほしいと思うわけです。
ハードな日本語ラップをやりなさるはずのZEEBRAだが、大沢伸一リミックスの(4)はJ-WAVEでかかりそうなメロウなファンキー・サウンド。これはこれでいいのか。豪華リミキサーが売り物のはずだが、オリジナルの(3)もナカナカの味わい。
海外デビューを果たし、向こうのプレスからも注目を浴びているコーネリアスの楽曲を国内外のクリエイターがリミックス。それもピチカートの小西さん、バッファロー・ドーター、ブラーのデーモンほか、曲者ぞろい。みなさん勝手にやられてます。
ラップ・ナンバーの(1)で始まりラヴァー・ソウル風の(2)へと展開し、スクラッチ・ノイズを入れた(3)などそれなりの細工を施しているのだが、後はばらけていくLUV and SOULのクリスマス・アルバム。チンドンのかぼちゃ商会のタノオカ(KEY)が参加している。