発売元 : 株式会社ポリスター
アルバム『クラウディ・クラウド・カリキュレーター』を内外5人のクリエイターがリミックス。スター・フルーツ・サーフ・ライダーな(1)。音響系の(4)。アコースティック・デモの(5)。牧歌的ミニマルの(6)など、雲に乗って宇宙へ一直線な気持ち良さだ。
ポリスターUITSレーベルが優れたポップ・アーティストの発掘を目指し起ち上げたオーディションの第1弾アーティスト。(3)の竹内まりやカヴァーでもわかるようにエヴァーグリーン・ポップを目指しているよう。が、いまひとつ、心弾みませんなぁ。
デビュー当時の遊佐未森のおもかげがチラつく、伸びやかな声とオリエンタルなムード。わざとチープな打ち込みのビートがなんとも愛らしく、レトロなテクノ・ポップの匂いもするのがミソ。ルックスはどんな感じ? ぜひ拝見したいです。
過激な発言で関西を中心に人気のたかじんは、芸人と違いまっせ。こう見えても本業は歌手で、(1)(11)のヒットを飛ばしてますねん。それらの代表曲から最新シングル(7)まで収録したシングル・コレクションを聴けば、その歌に惚れぼれするとちゃうかぁ。
キーボードとギターがメインのシンプルなサウンドで、弾き語り感覚に近いポップ・ナンバー。神山は、起伏に富んだメロディとしみじみとしたヴォーカルで詩情あふれる世界を作り上げ、マジにした大江千里、KAN、さだまさし系といった感じ。
バラエティ豊かな楽曲をそろえた親しみやすいポップス作。題名は『AUGUST ep』だが、本作から想像されるのは蒸し暑いそれではなくさわやかな8月だ。スパーク感があまり感じられないのは残念だが、彼も31歳だけに年相応の余裕が出てきたのかも。
次世代ポップスをクリエイトするウィッツ・レーベルが主催のオーディションでグランプリを受賞した女性シンガーがデビュー。一昔前のシンガー・ソングライター系の音にもかかわらず、彼女の瑞々しい歌声は胸にくる。それもさりげなく。
かの香織がヴォーカリスト、プロデューサー、オーガナイザーとして作ったセルフ・ユニットがこのコキュウだ。タイトルからして察しがつく通り、アンビエント、チャント、自然の音などをブレンドし、癒しのための心地良さを耳から吸い込ませてくれる。
久しぶりに詩人の歌詞に出会った気がする。失われつつある青春と、通りすぎる夏の情景とがシンクロする、空気感を描く筆力がとにかく秀逸。メロディもセンチメンタルな普遍性のあるものだし、これ! というサウンドの個性を早く見つけてほしい。
山塚アイ、小山田圭吾によるトラットリア内ハチャメチャ系レーベル、SHOCK CITYのオムニバスもの。当然のことながらボア人脈多数参加。山本精一のバンド、ROVOによる(21)がこの中ではいちばん明解。まぁ、宇宙時代の原始音楽集てなとこですか。
日本中のにわかサッカー・ファンを熱狂の渦に巻き込んだW杯出場を記念し、小山田圭吾率いるトラットリアのイレブンが贈るコンピ。シリーズ中でもっともレーベル色が強く出た。体育会系的気合い一切なし、これなら3連敗も軽く流せるかもね(泣)。