発売元 : 株式会社ミュージックマイン
93年リリースのファーストの再CD化。最初のCDはLPから音を落としていたが、今回はホントの元のカセットをリマスタリングしており、91年の未発表ライヴを追加し、二つ折り紙ジャケットで出た。とげとげしいがピカピカの音になり、リフレッシュ。
リマスターされたがゆえに生々しさが映えるようになった94年発表のセカンド・アルバム。ロックンロールの粗暴さとスピード感を徹底的に抽出したサウンドは、天井知らずのエネルギーとあまりにも迫真的な音像を獲得している。海外での評価が高かったのも頷ける。
95年にリリースされたサードアルバムをセイジ自らリミックスしてリマスター、ボーナス・トラックで未発表スタジオ・ライヴ1曲を加えた再発盤。リミックスといっても元がカセットMTR録音なので音質が劇的向上というはずもなく、つまり衝撃度は不滅ってわけだ。
2年ぶりのフル・アルバム。5作目。初期に戻った風のデトロイト・テクノ系。ジェフ・ミルズのコメントが帯に書かれているのも納得。力強く、それでいてしなやかで。垣間見えるメロディアスでニューウェイヴな雰囲気も◎。★
辻堂のビーチ・カフェ、スプートニックで毎夏行なわれるパーティでのアンセム11曲を収録した、チルアウト〜ラウンジ音楽の編集盤。藤原ヒロシ、ジョン・ケネディなど、日英アーティストの作品は、浜風が心地よいサンセット・カフェが似合う癒しの音楽だ。
キャプテン・ファンクとしてダンス・ミュージックやサンプラーで注目されてきたオオエ・タツヤが新名義で発表する初のアルバム。自宅スタジオで制作されながら、弦や打楽器音をはじめとする音響、静と動の要所を究めたリズムなど、細部までクオリティの高さを感じさせる。
DJ KENSEI、NIK、D・O・Iによるインドープサイキックスの、2000年から2001年にかけての作品をまとめたもの。キット・クレイトンとの(4)やヤン・イェリネックとの(9)といったコラボレーション作をはじめ、宇宙空間を彷佛される、エレクトリックな音世界が広がっている。
ダンス/テクノレーベルの先がけリールミュージックの音源を世界で初CD化。FLR(Ken Ishii)や、CO-FUSIONなど、ダンス、テクノレーベルのカリスマの音源をたっぷり楽しめる。切れ味鋭いグルーヴやうねりまくるシンセサウンドでトリップできる19トラック。
DJ KENSEI、NIK、DOIによるユニットの、プロデュース作やリミックスなどのワークス集。ヒップホップの範疇に収まらない独創的かつ実験的な作品で、コラージュやダブの手法を駆使し、ドープでアヴァンギャルドな音が洪水のように出てきて圧倒される。傑作。★
4月に『HEY! HEY! HEY!』に出演し、なんだこいつら? という強烈な印象を残したロマンポルシェの6作目。80年代ニューウェイヴの安っぽさ&いかがわしさいっぱいのサウンドは今回も健在で、よく言えばナゴムの魂を継承している……かな?(笑)。
東京・芝浦にあるトランスの殿堂的クラブ“CUBE 326”でレジテントDJを務める“ヒゲマサ”が選曲したダンスもののコンピレーション。ハイパーだけれどもチャラチャラしていない、アグレッシヴなトラックが多く、硬派でカッコいい一枚に仕上がっている。
DJのJuzu aka Moochyを中心とするセッション・プロジェクトの初アルバム。彼のフロア的視点のトラックに即興演奏に加えた手法で、自由度が高くオーガニックなグルーヴを出している。トランスに近いが、実験性と肉体性を兼ね備えた進化型のグルーヴだ。
ギャルファッションをはじめ80年代ブームに踊る現在、ナゴム、キャプテン、アルファといった懐かしいレーベルから、よくぞここまでバラバラのエグい音源を集めたもんだ! ためらい傷まみれの(4)、なぜかディスコ調の(15)など、強烈なキワモノ・コンピレーション。