発売元 : 株式会社ミュージックマインID
アルバム・デビュー10周年記念ベスト盤。ザ・スターリンの「解剖室」をはじめ70〜80年代のエレクトロ・ポップの音だが、「親父のランジェリー2」はCOALTAR OF THE DEEPERSを迎えたメタルな新録で、「男は橋を使わない」は新曲だ。ディスク2は4編の“説教”などで構成。掟ポルシェの詳細な解説付き。
元クラスターのディーター・メビウスと、元グルグルのマニ・ノイマイヤーという、ジャーマン・ロックのオリジネイターによる共演盤。ダブ的な方法論で加工・変調されたノイマイヤーのドラムをはじめ、音響の快楽を極限まで突き詰めたドープな音像に眩暈を覚える。★
2006年に結成10周年を迎えたスカコア・バンドのベスト・アルバム。数回のメンバー・チェンジやレーベル移籍を経て、よりパワフルになったサウンドは迫力満点。長年のファンもビギナーも平等に満足できる仕上がりとなっている。
ユーロ・アンダーグラウンド・シーンで活躍するベルギーの人気DJ/アーティストMAYAKUこと、DJ KOENIEによる初のミックスCD。アンダーグラウンド・ハウスの注目アーティストたちの楽曲が満載だ。
ここ最近、クラブシーンで新たな盛り上がりを見せているエレクトロクラッシュ。これは何かというと80年代初頭のチープなエレクトロ・サウンドを21世紀型にリバイバルしたものだ。つまり、懐かしくて新しい。80年代を愛する人にも感慨深い作品だ。
安直な80年代ブームに警鐘を鳴らすロマンポルシェ。選曲のニューウェイヴものオムニバス。ニューウェイヴの大きなファクターだった「うさん臭さ」を理解した上での、この選曲(ロマンポルシェ。も相当うさん臭いですが……)。もちろん、解説もオモロイです。
疾走するギターと、囁くように響きわたるヴォーカルがジャケに表現された、淡い金属質の光を感じさせる日米混合バンド。さながら“インダストリアル・ブライト・ロック”とでも言えるだろうか。反逆するはずの“冷たいあたたかさ”に満ちた傑作。今後に期待だ。★
シカゴの黒人DJ&プロデューサー、アンソニー・ニコルソンの主宰するレーベルの初コンピレーション。フュージョン、ソウル、ハウス、ラテンなどを溶け込ませたクラブ・ミュージックの数々は、ソフィスケイトされながらも刺激的な聴後感もある。
クリック・ハウスやエレクトロニカ、テック・ハウスなどのジャーマン系ディープ・テクノをノンストップで収録したコンピ。dj MIKUがミックスを手がけたフロアライクな1枚。
彼らのルーツである80年代ニューウェイヴを集めた編集盤の洋楽篇。マニアック寄りのバンドが多く、今聴くと安っぽくてトホホな音ばかりなのが、彼らのセンスに直結。唯一の演奏曲もダサさ真骨頂。アナーキーな文才が炸裂する解説を読みながら聴くべし。