発売元 : 株式会社ワーナーミュージック・ジャパン
クレンペラーのシューマン交響曲全集のうちの1枚。遅いテンポで、1音ずつがっちりと積み上げられたシューマン。見事な均整美の上に、広大でダイナミックな世界が繰り広げられたクレンペラーならではの演奏だ。
アルゲリッチのモーツァルトの協奏曲は、第20番とラノヴィチとの第10番があるくらいなので、本作は貴重な録音。抑制されたロマンティシズムが横溢するスリリングな演奏が展開されている。
2曲ともサラサーテに捧げた作品で、ともにヴァイオリンの演奏効果が非常に高い曲。デュメイはそこのところをわきまえて、華麗で溌剌とした演奏を繰り広げている。デュメイの才気がほとばしっている演奏だ。
ヴァイオリン協奏曲は、民族色の強い協奏曲で、パワーに満ちた快作だ。こういう曲を名人が演奏すると凄いことになる。パールマンは、民族色を前面に出すということはないが、まさに胸のすく快演と言える。
待望されていたロストロポーヴィチの無伴奏全曲録音で、発売時には大きな話題をさらった。期待に違わぬ名盤として世界中で高く評価された作品で、直截的で陰影に富んだスケールの大きさに圧倒される。
ムーティ2度目の録音で、ソリストの豪華さも注目を集めた名盤として定評のあるもの。ムーティの、オーケストラと合唱のコントロールが見事で、ドラマティックな中に敬虔な祈りが溶け込んでいる。
ワーナー移籍第1弾となる2年ぶりの通算9作目。骨太な米南部風ロックンロールからダンス、エレクトロ、バラードなど、ある意味プライマルらしい“何でもあり”な内容だが、雑然とした感じはしない。作品全体に享楽的な雰囲気が漂うセクシーな傑作。
『ルガーノの奇跡』などのアルバムに収められた楽曲から、2台ピアノのみを集めたもの。初出ではCDプレーヤーに悪影響があると言われたコピーコントロールCDだったが、これは通常盤。並のオーケストラ以上の迫力と表現力を持つデュオ。特にディスク1が凄い。
ピアノ&ヴォーカル、ドラムを男女のコンビで使いこなす、異色のユニットの3作目。シアトリカルな要素を多分に持ったアート志向を強く打ち出し、随所にシュールな空気を振りまく今作。オペラ的なドラマ性をも交えた退廃的センスにより磨きを掛けた意欲作だ。
アメリカを代表するバンドとしての地位を確固たるものとしたメジャー第2弾。深淵なる音空間の中、人懐っこさとひとクセあるポップ・センスが交錯する好盤で、米インディ・ポップ界の裏番長(?)が、基軸はそのままにスケール・アップした姿を刻み付けている。
『デイ・トリップ』(2008年)録音の以前に行なわれていたブルーノートTOKYO公演の収録盤で、曲目もスタジオ盤とは重複していない。トリオの一体感は見事だし、サンチェスの躍動感/跳躍力が凄まじく、「バック・アーム&ブラックチャージ」のパットのキレ具合も必聴! 邦盤のみパットの曲解説付き。★
地元・沖縄で活動しているSoul Campの、5曲入りミニ・アルバム。“感謝”をテーマとした一枚で、子どもに感謝、父に感謝、母に感謝、彼女に感謝、友に感謝、沖縄に感謝と、この殺伐とした現代にあって心を穏やかにしてくれる仕上がりだ。
制作・出演
JaniSunnarborg / ThomasdePierrefeu / アレクシス・コッセンコ / サリエーリ / ジェレミー・ローラー / ディアナ・ダムラウ / パトリック・ボージロー / ピーター・ウィーラン / ル・セルクル・ドゥ・ラルモニー制作・出演
AndrewWatts / RichardEarle / アントニー・ロブソン / イアン・ボストリッジ / ケイト・ロイヤル / ジ・エイジ・オブ・エンライトゥンメント管弦楽団 / ハリー・ビケット / ヘンデル / リサ・ベツノシュク没後250年へのボストリッジからのトリビュート・アルバム。その心は“ヘンデルのテノール復権”。女声やカストラートの影にあったテノールに光を当てることで、変幻自在の多様さをもつ作曲家の実像を浮き上がらせる、ボストリッジらしい叡智の輝き。★
新進気鋭のコロラトゥーラ、ダムラウの意欲満々でテンションの高い歌唱が繰り広げられる。“モーツァルトとサリエーリ”をテーマに据えて、自らが楽曲の発掘から手がけて完成させたアルバム。新世代ソプラノの知力も実証して、時代の息吹を実感させる。★
今最も熱いピアニストはベネズエラ出身のモンテーロだ。熱狂的なラテン的気質と超絶なテクはアルゲリッチにも勝るとも劣らない。全15曲。ヴィヴァルディやバッハが彼女流の表現で現代的に蘇生する。クラシックの垣根を越えた型破りな演奏に唖然とする。
ポリリズミックな「ゴーブルディゴーク」で幕開けする5枚目のアルバム。ハバナの名門スタジオ、エグレムまで足を運んだ意図はさすがに謎だが、アコースティックな音色を活かしたアンサンブルには、プログレ系ポスト・ロック・バンドとしての新境地を感じさせるところが。英語曲も登場。