発売元 : 株式会社ワーナーミュージック・ジャパン
ドイツ・ロマン主義が培ってきたバッハ観を、ストレートに出した往年の名演。クレンペラーならではの壮大なスケールに加えて、ソリストや合唱団が作り出す荘重さが、“偉大なるバッハ”を生み出している。
幅広い選曲と顔合わせの妙。ずぶり聴き惚れるもよし作品にウンチクを傾けるもよし、楽しみ多様にして満載な2007年のルガーノ音楽祭ライヴ。シューマンなど主役アルゲリッチはため息ものの巧さだが、中南米出身の音楽家たちの一味違うノリと響きの感性も出色だ。★
カトリックの聖歌のひとつ「スターバト・マーテル」を、カール・ジェンキンスはところどころにエスニックな手法を用いながら、英国音楽の伝統に則ったメロディで荘厳な空気を醸し出している。西欧と中近東など異文化が溶け合った重層的な音楽世界だ。
世界的な人気を誇るイギリスのロック・バンド、コールドプレイの4thアルバム。プロデューサーにブライアン・イーノを迎え、よりいっそう深みを増したサウンドが築かれている。壮大な世界観も健在だ。
日本ではこれがデビュー作となるが、すでに15年のキャリアを誇るキル・ハンナの編集アルバム。シカゴ出身ながら、憂いあるメロディはUK寄り。そしてまたゴス風味やニューウェイヴ的な構築性もある。その独特の魅力でUKではすでに人気も急上昇中。
快眠を促すことを目的にジャズの名曲をセレクトしたコンピレーション・アルバム。ジョン・コルトレーン「Naima」、ビル・エヴァンス「The Peacocks」など、癒し効果のあるナンバーが満載されている。
SNSやYouTubeから火がついたスウェーデン出身のダンス・クリエイターのデビュー・アルバム。すでに英国ではシングルが何週もナンバー・ワンになる大出世を果たしたわけだが、日本では“空耳”な部分で注目されている。怒涛のテクノ・サウンドからあふれ出る空耳には驚き。
北欧的なクールさで貫かれた知的な名演奏だ。ステレオタイプな評文だが、2枚のディスクを聴くほどに、これ以上の表現がないことを確信させられてしまう。緻密な構成力で全体を見事にコントロールしてみせる妙技の影には作品への情念が燃え滾る。★