発売元 : 究体音像製作所
前作より1年ぶりとなるアルバム。アフロ・ヨーロピアン的なサウンドとリズム・ストラクチャーを前面に押し出した新しいクロスオーヴァー・サウンド。フランス人ヴォーカリスト・ナジャをフィーチャー。
精神分析医でピアニストでもある鬼才ザイトリンと、幅広い活躍で知られるベーシストのフリーゼンが共演した96年LAでのライヴ。コルトレーンやショーターのオリジナルからスタンダードまで、叙情的で重厚な空気を漂わせながら、力のこもった“対話”が堪能できる。
悲劇のトランペッターが79年にドイツで録音した後期を代表する作品。透明感のある柔らかなヴィブラフォンのみを相棒に、内なる声に静かに耳を傾けながら、この世のものとは思えぬ耽美的な美意識を描き出す。シンプルながら深い情緒を湛えた作品。
チェット・ベイカーの最晩年の録音。ドイツのヴィブラフォン奏者W.ラッカーシュミットとの3枚目の共演作で、ラッカーシュミットのオリジナル曲を収録した。チェットの音楽性をよく理解した楽曲で、多彩な編成でリリカルでクールなジャズがくり広げられている。
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究体音像製作所欧州を代表するピアノ・トリオがビッグバンドと共演した大作。緻密なスコアによる、変化に富んだ展開。トリオにはフリー・ジャズ的に自由闊達に演奏する空間が用意されるが、その流れの中でビッグバンドとダイナミックに絡んでいくと、そこに大きなうねりが生まれて興奮。
トリオとしての最高傑作の一枚と言っても過言でないアグレッシヴな作品。三人揃ってこれだけ凄いトリオはなかなか聴けない。リズムのストラクチャーとメロディのストラクチャーが交差し、衝突しながらグルーヴが発酵する瞬間はスリリングだ。
チック・コリアらとの“サークル”でおなじみのブラクストンと、アネット・ピーコックらとの共演で知られるクリスペル。アルバムは、互いに同じメロをなぞっては違え、たわむれるように幕を開ける。ある種、室内楽的なフリー・ジャズ。
ヨーロッパの鬼才ヨアヒム・キューンのピアノ・ソロ作品。エリック・ドルフィーの(1)、デイヴ・リーブマンの(6)以外はキューンのオリジナル。アルバム・タイトルどおり、ダイナミックな力強いタッチでソロ世界を構築する。ホロっとさせる哀感を含んだフレーズもあり。