1988年9月発売
ペルージアペルージア
ローランド・ハナはリーダーとしてもサポート役としても強い個性を持つが、ソロ・ピアノに持てるすべてのアイディアを託したのが本作。リゾート地モントルーのロケーションも影響してかプログラムの多彩さは超絶。近年聴けないクリエイティビティがある。
エソテニック・サークルエソテニック・サークル
今やECMの1つの顔ともいうべき、ガルバレクを中心とした北欧スター4人の若き日の録音。8ビート、ラテンリズム、ザラザラと荒々しい響。今の彼らとは随分隔たりのある音に少々驚かされるが、いわば時代の音。その「流れ」に紛れぬ個性はさすが。
セイル・アウェイセイル・アウェイ
5年ぶりの新作も出るようだけど、16年前にこんだけすごいアメリカ人の自己批評、作品化としていたことを思うと、80年代がつけたりとしてもまーいいや。タイトル曲はずばり“奴隷船讃歌”。ドリーミーかつ悪夢のような名曲ばかり12曲。聞きなさい。
チキン・スキン・ミュージックチキン・スキン・ミュージック
数あるライのアルバムの中でも、ナンバー・ワンに数えられる名作。スラック・キィー・ギターの名人ギャビィ・パヒヌイらの豪華ゲストに囲まれて、ハワイアンからテックス・メックスまで、このうえなく豊潤な音世界が繰り広げられている。76年発表。
マーキー・ムーンマーキー・ムーン
ニューヨーク・パンクがおそろしくナイーヴな感性でささえられていて、壊れるか壊れないかのぎりぎりのところにある存在感が光彩を放っていたのだと、このアルバムは証明してくれる。かなしいくらいにピュアな、剥き出しの音が、心をえぐる。