1989年11月発売
ジャーニーマンジャーニーマン
クラプトンにこの先何を言えばいいのだろう。自分の道を極めることに没入した者だけが成しえる枯淡の境地に近づきつつある。豪華なゲスト陣も関係なく、歌手としてのクラプトンがぐっとせり出してくる。くだらぬ伝説や尊敬なんてまっぴらだって。
新しきソウルの光と道新しきソウルの光と道
70年発表の『新しきソウルの光と道』は、ニュー・ソウル時代の到来を告げた先駆的な処女作。71年の『ダニー・ハサウェイ』は、ヒット曲(1)を含む2作目。『ライヴ』は71年にLAとNYで収録されたライヴ盤。最高の歌手と最高の選曲による最高のライヴだ。73年の『愛と自由を求めて』は、ゴスペルの影響とクラシックの素養を見事に昇華させた記念碑的な名盤。特に(2)は素晴らしい。彼の死後、80年に発表された『イン・パフォーマンス』は、未発表のライヴ・テイクを集めた追悼盤で、71年のLA公演での録音が中心。