1990年発売
ドリーム・ウィーヴァードリーム・ウィーヴァー
キース・ジャレットとジャック・ディジョネットを擁したオリジナル・カルテットのデビュー作。コルトレーンを感じさせながらコマーシャル性もあるというロイドの不思議な音楽が、ここで萌芽。今日的視点からは、〈枯葉〉に於けるキースのソロが圧倒的。
フォレスト・フラワーフォレスト・フラワー
今になってもロイドの傑作として息長くジャズ・ファンに親しまれているのは、60年代を現した音楽だったと同時に、キース・ジャレットとジャック・ディジョネットの二人の俊英の若き日の姿と出会えるから。キースの左手の動きに“今”への才気を聴く。
溢れ出る涙溢れ出る涙
カークは人間の持つ喜怒哀楽を昇華させ、自己の音楽に反映させた偉大なる音楽家。彼の奇抜な奏法が悪い印象を与えるかもしれないが、ストレートな感情移入によるサウンドは魂の叫びそのもの。黒人音楽の本質を捉えた彼の代表作に挙げられる一枚だ。
リー・コニッツ・ウィズ・ウォーン・マーシリー・コニッツ・ウィズ・ウォーン・マーシ
50年代ジャズの多彩きわまりない様相と、それらのシーンをある意味で無節操に捉えたアトランティック・レコードの不思議を体感できる好盤。さらに、白人ジャズのクールネスが、NYのブラック・パワーとどう拮抗したかというドキュメント性も本作の魅力。
バックラッシュバックラッシュ
ジャズ・ロック風とか呼ばれたポップ・ジャズを展開し始めた頃のフレディ・ハバードのヒット作がこれ。ジャズ・ボサの(2)をはじめレイ・パレットが参加している(1)〜(3)はポップなビート感を持っている。フレディのモダン(?!)なペットはよく歌う。