1991年発売
F@U#C%KF@U#C%K
こっちもデヴィッド・リー抜きのヴァン・ヘイレンに慣れてきたみたいで、やっと正面切って聞けた気がする。やはり実力はたいしたもんだし、スケールの大きさは格別の味だ。これはスティーヴ・ペリーを迎えたジャーニー同様、別のバンドとして接しよう。
WONDERWONDER
当時の好調ぶりを如実に示す。身も心も伸びやかなるを感じるにつけ、時代性を考えることの無意味さを知る。全身でリゾートすることが、熱帯と温帯の入りまじった、観念としての女性の夏休暇を清涼かつ妖しく描くことだったとは。
CRUISECRUISE
ニューヨークはヒット・ファクトリーで録音。アップ・テンポの曲は全然なしで、細部に渡ったアレンジの安定感のある渋い仕上がり。テンションの高さは半端じゃなくて、他人事のようによそよそしいクールな歌唱に、時折のぞく激しさが聴き物。