1994年1月21日発売
斎藤秀雄の芸術斎藤秀雄の芸術
オザワを育てた、というよりオザワによって有名になったとさえ一般的にはいえるヒト、齋藤秀雄の演奏が集成された。にっぽん放送が番組収録したもののテープが主のためモノが多いが、丁寧なつくりのブックレットとあいまって貴重な資料がリリースされた。
ALAGBON CLOSE/KALAKUTA SHOWALAGBON CLOSE/KALAKUTA SHOW
74年の『アラグボン』と76年の『カラクタ』のカップリング。LPは各面1曲だったので、ここでも全4曲、順に17分、11分、14分半、16分。長尺だがテンションは切れない。JBらのファンクがナイジェリアで実を結んだ。政治闘争性を含め、再評価はもっとも。
SHAKARA/CONFUSION PART1&2SHAKARA/CONFUSION PART1&2
フェラ絶頂期の70年代前半の2作品だ。ほぼ様式化されたアフロ・ビートでじつにしつこくリズムを刻みつつ、繰り返していく手法でぐんぐんテンションを高めていく。権力との戦いの歌はこうした反復で大衆に自分の主張を貫徹させるというのだろうか。
アナザー・シーズンアナザー・シーズン
転調を多様した曲を歌いこなす技術、そしてそれをナチュラルに聴かせてしまうさわやかな声に恵まれたヴォーカリスト、ケヴィンの94年のアルバム。マイケル・シャピロのプロデュースはAORとブラジル音楽、ジャズ/フュージョンを掛け合わせるさじ加減が相変わらず絶妙だ。