1994年11月30日発売
ニューヨークの前衛5年ぶりのアルバムはルー・リード、アート・リンゼイ、マーク・リボーなどがゲスト参加し、ブライアン・イーノがプロデュース。重々しい詩情が混沌をゆっくり静かに描き出していく。立体感のある音の中で言葉が踊っている。
デビュー以来BLOWが求め続けてきた時代のニーズを捉えたポップ感というスタイルは、本作で完全に自分たちの持ち味として消化された。洗練されたスタイリッシュなサウンドに口ずさみやすいポップ性。また曲の随所に隠された汗臭い部分も魅力の一つだ。
デビューから3年目にリリースされた、妥当な選曲のベスト・アルバムなのだけど、この年頃のガール・シンガーの常として、成長の振幅がくっきり見えてくるのがおもしろい。同系統と言われた渡辺美里の委員長ぽさとはまるきり違う、肝っ玉ねーさんぶりをどうぞ。
高橋研の元を巣立った中村あゆみが、ソングライターとして歩きはじめてから今までの作品を集めたベスト盤第2弾(1弾は87年発売)。シングル・ヒットのリミックスを中心に初レコード化された鎌田ジョージとのデュエット曲(10)、新曲(8)なども入ってマス。
デビュー曲[1]-(1)から91年リリースの[2]-(13)までシングル27曲をリリース順に網羅した究極のベスト盤。各シングルのジャケットの裏に歌詞が載っているのでシングルを27枚買ったような気になるという。16歳から25歳へ。声の表情が豊かになってゆく様を実感。
“Mr.トロピカル&センチメンタル”、と呼ばせていただきましょうか、そんな愛称がぴったりきそうなバラード・ベスト盤。『ハートカクテル』以降、わたせせいぞう(この作品でも起用)的世界のイメージが定着した松岡だが、優しいオジサマぶりがニクイ。
スタ・レビ初のバラード・コンピレーション・アルバム。デビュー時から成熟した印象の変わらないバンドだと思っていたけど、通して聴くと過去10年彼らが、着実に成長してきたことが改めてわかる。近作でファンになったヒトには、文句なくおススメする。