1994年3月24日発売
ボブ・モウルドが在籍したミネアポリス出身の米ハード・コア・シーンの逸物バンド、84年発表の4作目。アナログでは2枚組、ヴォリュームたっぷり。やりたいことが盛りだくさん。ノイジーなビート・チューンを核に四方八方に広がる意欲を堪能できる。
87年のアルバム。これ以前のハードコアとレゲエを交互にプレイしていく姿はなく、スピード感も備わった豪快なヘヴィ・ロックを存分に堪能できる。うわついたミクスチャーだの何だのは、この作品の前にふっとぶだろう。メッセージも強力である。
レーベルを移籍しての北澤組とのコラボレーション2作目。相性の良いバンドとの、意志が通った一発録りのテンションが、アルバムを通しての印象をも深めている。歌詞は確かにヘビーであるのだが、その根底にあるユーモアにも注目して欲しい。ロックだ。
「ハイテク・ガレージ・ポップ!」という触れ込みもスゴイが、当たってるから尚すごい。ゲストにLUNA SEAや藤井麻輝(SOFT BALLET)、Asa-changの顔ぶれも見られる独特の世界は、なぜか強烈にナマっぽい。時代に乗る時が来たか?
超おすすめの名盤、とは思わない。が、音楽する歓びに溢れたひとつの流れに身を任せて、その中に漂う快感が、ここにはある。演奏すること、それを聴くこと、それぞれが個人的な個別の体験であり、欠点やキズを見つけてもそこに何の意味があるのだろうか。
記念碑的な名演奏。バッハの組み上げた音楽のエネルギーを、多彩な語り口でぐんぐん燃え立たせたリヒテルの表現力は圧倒的である。リヒテルのピアニストとして、人間としての巨大さを思い知らされる演奏といってよい。第1巻より第2巻の演奏のほうが引き締まっている。
シューベルト最後のピアノ・ソナタが、余裕ある音楽の流れの中で充分に歌いあげられている。豊かな情感と美しさにあふれる一方、音楽の盛り上がりにも素晴らしいものがある。この作品のもつスケールの大きさを、深い感動を伴って聴く者に伝えてくれる。
豪快な曲、重厚で威厳のある曲、そして抒情的な曲など、それぞれが個性的な魅力にあふれたラフマニノフの前奏曲を、リヒテルは各曲ごとに聴き手を魅了する豊かな歌心をもって再現している。確固とした構築性にも素晴しいものがあり、深い感銘を残す名演。