1994年5月25日発売
神経衰弱神経衰弱
1981年のデビュー作。この作品を皮ぎりに年1作のペースで発表された第2作『色彩感覚』、第3作『浮遊空間』はまとめて初期3作とされ、全曲とも彼女の作詞。この作品の衰弱したヴォーカルから、2作目ではジャズへの傾倒を思わせ、3作目ではシンセを含むテクノ風の味付けがあったりと、時の流れに敏感に反応していた。
IMITATION LONELYIMITATION LONELY
サブ・タイトルに“都会は淋しがりやのオモチャ箱”などとつける彼女のアルバムでは、作詞家と歌手とが微妙にズレながらマッチングしている。彼女の声に合った、といっても新鮮な響きをもったタイプの曲を提供している過程のアルバムといった感じ。
Last Good-byeLast Good-bye
この時期の亜蘭知子は作詞以上にシンガーとしての活動に意欲を燃やしていたようだ。本アルバムはまるでエキゾチックな冒険小説を読んでいるような仕上がりになっており、曲を聴いていくとスクリーンのワン・シーンのように映像が浮かんでくる。
Mind GamesMind Games
作詞家としても活躍するこの人、自唱の作品もけっこう多い。とは言ってもアプローチはライターのそれと言うより、むしろ作詞もできるアイドルに近い。華やかさがあるのがユニーク。「パーキング」は織田哲郎作曲とのバランスもベストだ。
ドゥー・ユー・リメンバー・ミードゥー・ユー・リメンバー・ミー
80年11月に発売されたジャパニーズ・ポップスの名盤。注目は加藤和彦がプロデュース&アレンジを担当した(1)〜(6)((1)〜(3)と(6)は作曲も)スペクター系からサンライズ・ツイスト系など、多才ぶりを十分に発揮。それに友紀が一所懸命の頑張りで応えている。
INNOCENT TUNEINNOCENT TUNE
その昔、取材で会った西野妙子は渋谷でブイブイいわせてそうな今時のやんちゃな女子高生そのものだったが、まだ18歳なんだよねぇ。今回は複数のシンガー・ソングライターによる書き下ろし大会。だが、妙子、運命の1曲にはいまだ巡り会えず。む、無念じゃ…。