1995年12月1日発売
スモール・フェイセス+4スモール・フェイセス+4
ジャンル
66年発表のデビュー盤にアルバム未収録のシングル曲4曲をプラスした編集盤。黒人音楽の再生産が基調だが、後のZEPサウンドを予告するようなハード・ロックもあり、自作曲のセンスは極めてシャープ。S・マリオットの歌声には既に本物の凄味がある。
カトマンドゥカトマンドゥ
これまでのようにポップで弾けた明るさを、この作品に望むと驚かされるかも。前作辺りから見られる、起伏のゆったりとしたビートにノセて、ユーミンの感情的かつメロディアスな歌の数々が綴り織られてゆく。ラテンや中近東風のリズムへの挑戦も楽しい一面。
3030
これは骨の髄までロックである。ジャケット問題で発売が遅れたがルーズで太いだけでなく、ラフな心根がどんよりしたり唸ったりするところが素晴らしいのだ。隠しトラックもえらいシブ好みのマニアックなアレンジ。レニ・クラより奥田のがグッとくる。
ジェイ・セレクションVol.2〜 ボサノバジェイ・セレクションVol.2〜 ボサノバ
文字どおり大橋純子ボサ・ノヴァの名曲を歌うといった内容のアルバム。持ち味が歌い上げていくタイプのヴォーカリストだけに、オリジナルの気怠い情感ではなく、彼女は軽快にして派手めの印象を与える歌にしている。だから大橋純子なのだと実感させる。
NaNaNaNa
11曲中9曲の作詞作曲を本人が手掛けた4thアルバム。デビュー曲『地球を蹴ってさか上がりして』の頃の元気一杯路線から、身を焼くような苦しい恋など、ぐんと大人っぽい恋愛を描くようになった彼女の詞世界の変化に注目したい。サウンドはポップです。