音楽むすび | 1995年2月8日発売

80年代はじめから活動を続けるアメリカ東海岸出身のHRバンド、ヴァージン・スティールの通算6枚目のニュー・アルバム。今のアメリカのHRシーンでは活動の持続、アルバム発表だけでも偉い。オーソドックスなサウンドは今や貴重だ。継続は力なり。

ヴォーカリストが変わり、さらにハイ・テンションな動きを見せることに成功したストラトヴァリウス。4thアルバムとなる本作でも、基本となるメロディ展開は変わらず、曲のあつみが増した感がある。欲をいえば、アルバム全体に流れが欲しいかな。

ピノックの演奏は理屈抜きに面白い。オリジナル楽器とか演奏スタイルとか、学究的な興味を満足させるだけではなく、それをいかに生き生きと再現するか彼は腐心しる。むしろ現代的感性の切り口とさえいえる。チェンバロ入りのオケの音色も実に新鮮だ。