1995年6月21日発売
モルト・カンタービレ〜ヴァイオリン名曲集/堀米ゆず子モルト・カンタービレ〜ヴァイオリン名曲集/堀米ゆず子
堀米ゆず子にとって初めての小品集。品良くまとめたという感じではなく、結構コテコテしている表現も多く、なかなか個性的だ。偉くなるとチゴイネルワイゼンなんか弾かなくなるヴァイオリニストの多いなか、敢えて、それを取り上げた見識に拍手。
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第1、2、3番ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第1、2、3番
ベートーヴェン最初期のソナタに「本気で」取り組んだアルバムである。作曲者が音1つ1つに込めた意味を余すところなく表現しているが、音楽が枝葉末節に陥ることはなく、スケール、推進力ともに十分である。ぜひ全集に発展することを望みたい。
グランプリグランプリ
残念なことにクリーンヘッド・ギムラの追悼盤となってしまった5作目。さまざまなジャンルのさまざまな人たちとのセッションででき上がっている。バーナード・パーディとの炎の一発録り、オザケンのカラダ弱そうなダンディぶりなど、聴きモノ満載。
シベリウス:交響曲第2番シベリウス:交響曲第2番
小林/チェコ・フィルとの初顔合わせ。最初から暖かい人間味の溢れるオーケストラ・サウンドが鳴り響く。やや慎重な趣もあるが美しい場面も非常に多い。優れた録音のせいもあるのだろう、最近チェコ・フィルがこれだけ豊かに鳴った例はそう多くないだろう。
のびのびあかちゃん<0〜1歳児のためのミュージック>のびのびあかちゃん<0〜1歳児のためのミュージック>
コンセプトも選曲もありきたりだが、ミニパズルが付いているのと、解説書中に幼児の精神的発達に関するかなり詳しい文章が載っているのが特色。でも結局最後は1/f型ゆらぎの話に落ち着いちゃうんだよな。もっとほかに切り口はないものだろうか。
にこにこおあそび<1〜2歳児のためのミュージックビタミンにこにこおあそび<1〜2歳児のためのミュージックビタミン
渡辺茂夫情報科学研究所所長による監修。1〜2歳児にはリズムがしっかりと感じられ、安定した情緒に働きかける曲を聴かせると良いとのこと。これだけコンセプトがシャープだと、何だか効果がありそうな気がしてくる。CDは楽しいカラーイラスト入り。