1995年6月21日発売
ロング・タイム・ノー・シーロング・タイム・ノー・シー
いい感じで歳をとってるなというのが第一印象。大人のゆとりが素敵だ。このゆったりとしたうねりは、年輪を表わしている。個の世界をうたうことでニューミュージックがその輪郭を明確にしてから20年余り、ついにここまでたどり着いたかという気がする。
清河への道清河への道
TV『筑紫哲也のニュース23』のテーマ曲「清河への道」の完全版で、なんと48番まである大河私小説とも言える作品。このエネルギーの根源にあるものについて、聴き手それぞれの受け止め方があるだろうが、表現手段としての音楽を信じる意思を評価する。
デュアリティデュアリティ
スタジオ・ミュージシャンとして活躍してきた小林武史のデビュー盤。28歳の遅い春だが、気負いはなく、静かな情熱を感じさせるソフトな仕上がり。ミディアムのバラードが目立つけれど、微妙な色彩感覚で巧みに差別化。絵画的なタッチのサウンドが特徴的。