1995年9月25日発売
結婚で引退していたヘレンの復帰後の第1作。3曲がカルテットを従えての録音で、6曲がジョン・ルイス(p)とのデュオ。ヘレンは歌手とジャズメンの立場を対等に置く録音が多いが、これもその1枚。スキャットの「ジャンゴ」が聴けるのはヘレンならでは。
人気ジャズ・シンガーが、エドゥ・ロボ作の表題曲ほか、ナシメントの(3)、ジョビンの(4)、セルメンの(5)等々、ブラジルの名曲を中心に歌った1980年録音作。風通しの良さが心地よい、ボサノヴァ・フレイヴァーのきいたジャズ・ヴォーカル作品に仕上がっている。
ものすごく久しぶりのリリースとなったこのアルバムは、森と人をテーマにしたコンセプト・アルバム。ロック爆笑族をとりあえず置いといて、マジにやることで実力を発揮しています。H.ジャングルと違うほうのジャングル・ビートにキャリアを感じますわ。
1980年録音のアル・ヘイグ。かつてチャーリー・パーカーと共演したピアニストも56歳。普通なら“老成”の道程に向かうかという時、何と切れ味の良いピアノ・トリオ作品を残したことか。が、速いフレイジングがやや冗長。パウエルとの差別化を意識し過ぎか。
白人バップ・ピアニストとして、独自のスタイルを築いた名手アル・ヘイグ。本作は、76年にベースとのデュオで録音した1枚。おなじみのスタンダードを中心に、心温まるプレイを繰り広げている。派手さを排除したキラリと光る内容が、いかにもマニア向き。
アル・ヘイグが76年に吹き込んだソロ・ピアノ・アルバム『ピアノ・インタープリテイション』に、77年録音の『マンハッタン・メモリーズ』からの4曲を加えたCD。カムバック後の好調期だっただけに、小気味良いソロをタップリと聴かせてくれる。
ジョーンズ、ヘインズというごきげんなリズム・セクションを迎えた本作は79年の録音。キレの良いヘインズの刻みと軽快なジョーンズのベースがウィリアムソンのピアノにぴったりとはまっている。6曲中5曲がピアニストの作品となる会心作。
ウエスト・コーストで50年代に活躍。その後しばらく表舞台から消え、77年久々にレコーディングを再開したときのソロ・アルバム。時折パウエルの影をチラつかせながらの喜々としたプレイが楽しい。この後は割合コンスタントなペースでアルバムを出している。
93年1月に膵臓ガンでこの世を去った巨人、ディジー・ガレスピーへのトリビュート・アルバム。金管ブラスを加えたビッグ・バンド風から2ギターとのトリオなど多彩な編成で吹きまくるが、往年のテクニックにやや翳りが見えたのは気のせいか。