1995年発売
コダーイ:無伴奏チェロ・ソナタコダーイ:無伴奏チェロ・ソナタ
昨年9月、無伴奏リサイタルで新境地を“目指した”長谷川陽子が、レコーディングでも立派な成果を披露している。コダーイをヴィヨーム、デュティユーをゴフリラー、プロコフィエフをロジェリで弾き分けた企画が功を奏し、難曲が装いも新たに響き渡る。
ライズ・アップライズ・アップ
ドイツ原盤の初ソロ作。非常にていねいに作られていて、ソロ・シンガーとしての実カ、意気込みがストレートに伝わってくる快作だ。かつて在籍したTOTOを思わせる(1)(4)(13)や、ソウルフルな歌いっぷりが光るキャロル・キング作の(3)などが、特に聴きもの。
LIVING FIELDLIVING FIELD
正統的なUKサウンドをベースに、アルバム前半の甘くせつないラヴ・ソング、初のインスト曲、クールでスタイリッシュなサウンドと内省的な歌詞のアンバランスが印象的な後半という展開。ソング=ライター、山中さわお(vo&g)の才覚が際立っている。
四季/パッヘルベルのカノン四季/パッヘルベルのカノン
ローラ・フラウチのデビュー・アルバム。昨年11月、大阪でのライヴ録音。ローラは、アメリカ人の父と日本人の母の間に生まれた、カリフォルニア出身のヴァイオリニスト。この「四季」では、繊細で美しい音色と優しいフレージングを聴かせてくれる。
大月みやこ昭和の名曲を歌う Vol.6大月みやこ昭和の名曲を歌う Vol.6
カヴァーしていくにしても、ここまでイタコ状態になっているカヴァーは見事である。女版の水原弘や橋幸夫になったり、梓みちよであったり、身震いするほどオリジネーターを呼び込んでいる。それでいて、大月みやこしかない歌唱展開をしているスゴさ。