1996年2月25日発売
ロゼッティ:交響曲集ロゼッティ:交響曲集
今ではほとんど忘れ去られたロゼッティ(1750頃〜92)にスポットをあてた貴重な1枚。古典派様式を貫きながらも、随所に奇抜な楽奏や音色が表出する。ひなびたオリジナル楽器演奏が実に映える作品である(4曲)。ロゼッティの音楽を端的に知るには格好だろう。
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全集ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全集
ディスクを通じての知名度はともかく、若手奏者、室内楽の聴衆からの尊敬を一身に集めているフィンランドのノラス(b1942)が、実に緻密かつ伸びやかな演奏を聴かせてくれる。リグットの熟慮されたピアニズムも見事で、これは嬉しいCD。幻想味も漂う。
カール・リヒターの軌跡4〜バッハ:チェンカール・リヒターの軌跡4〜バッハ:チェン
1955年夏の“アンスバッハ・バッハ週間”で収録。オルガニスト、チェンバリスト、指揮者として活躍したリヒター(1926〜81)の指揮、チェンバロによるが、いずれの曲も、まず感じるのが明確なアクセント。これが、立体的で深みのあるバッハの音楽を生み出している。