1996年3月25日発売
ハイ・スクール時代から音楽活動を続けてきたジャックソン・ブラウンは'72年、ウェスト・コーストの新設レーベル、アサイラムからデビューを飾った。イーグルスとの共作「テイク・イット・イージー」の大ヒットも手伝って一躍注目を浴びるようになる。『プリテンダー』は自殺した妻への鎮魂歌、初めて他人の曲に挑んだ『孤独なランナー』は全部新曲のライヴ、そしてロックン・ロール色を強めた『ホールド・アウト』と、愛と平和へのメッセージを歌い続けるジャクソン・ブラウンは最も影響力を持つアーティストだ。
ネッド・ドヒニーの歌声は、いつ聞いたって初々しくて、飽きがこない。このデビュー作が発表されたのが73年、既に15年を数えるが、その歌声にせよ、楽曲にせよ、ちっとも色褪せていない。それはおそらく、その時、精一杯音楽と向かい合っているからだ。
昔のバクハツ的熱血メータが忘れられない人にはピンとこないかも知れないが、この演奏が最近の彼の志向を明確に表現したひとつの解答であることは疑いようがないだろう。響きの贅肉を削ぎ、シャープな造形で音楽の姿を浮き彫りにするのが新生メータ流。
ロシアには凄いピアニストがまだゾロゾロいる。スルタノフは、そんな期待を抱かせるピアニストだ。89年のクライバーン・コンクールで優勝、今年23歳になる。かなり個性的で大胆なアーティキュレーションを施すショパンだが、中々おもしろい。大器の素質十分。
ハーシュのノンサッチ移籍第1弾。デューク・エリントンの片腕として作曲・編曲に活躍したビリー・ストレイホーン作品集である。さらりとしていてピュアなタッチ、ハーシュのピアノがとても美しい。選曲とプレイは確かで、新鮮な薫りのするアルバム。
本作で描かれているのはピュアな気持ち。それは恋に揺れる女心、あるいは愛に一途な女心ってやつだったりする。それでいてベタベタしていないのは彼女のキャラクターによるものが大きい? NHK『みんなのうた』の(7)は財津和夫が曲を手がけている。