1996年8月発売
HOLIDAY〜gml meets stHOLIDAY〜gml meets st
ハイパー・ポップ・テクノ・ユニットなどという説明だと、ありがちな存在と思われてしまうかもしれないが、テクノ・フィールドでも高いセンスを持った2人組である彼らの12cmシングル第3弾。今回はビー・ジーズ、ヴァン・ヘイレンなどをカヴァー。★
ドリームス・オブ・パラダイスドリームス・オブ・パラダイス
故ホルヘ・ダルトの夫人アデラの3枚目。前2作が多指向のコンセプトで制作されたのに対して、今度はブラジルにきっぱりとフォーカスした。といっても彼女の描き出す世界は、おだやかな越境感覚に彩られ、包容力も抜群。個性としてのムードを確立した。
月とカマキリ〜ギター・デュオ曲集〜月とカマキリ〜ギター・デュオ曲集〜
70年代にブリームと組んで以来、ジョンが久々にデュオを披露する。同じオーストラリア出身のティモシー・ケインは、ジョンやブリームに比べれば“格落ち”には違いないが、デュオとしては成功している。6つの国からさまざまな曲を集め、楽しめる。
落語名人会41 柳家小三治17 「死神」落語名人会41 柳家小三治17 「死神」
「死神」は円生が演じたものが強烈で、そのイメージからなかなか抜け出せないでいたが、小三治はそれを見事に一新して独自の小三治ヴァージョンのサゲを作り上げた。死神の雰囲気、主人公の心理描写などなかなか見事に演じ切っている。独演会での録音。
柳家小三治 18柳家小三治 18
88年10月の鈴本演芸場での独演会を収録。いきとどいた情景描写の泣かせる人情噺だ。芝の浜での“海の風は暖けぇからな〜”に実感がこもる。3年目の大晦日に障子、畳表を張り替えた家での女房の告白シーンをカッチリと語り描いていく小三治の定番。
柳家小三治 19柳家小三治 19
『寄席芸人伝』などのコミックはさておき、ライヴはむっちゃ昔に一度きり、まるでO.ヘンリーの小説みたいな人情噺じっくり聴けるかな……の杞憂を吹き飛ばしたCD。落語への造詣深く、円生はじめ名演を録り続ける京須ディレクターの、恋文のような解説が◎。