1996年9月10日発売
NYで生まれ育った新世代の詩人ダナ・ブライアントのスポークン・ワーズ集。ソフトな音楽をバックに表情豊かな朗読を聴かせる。元ヤング・ディサイプルズのマルコ・ネルソンのプロデュースで、ミック・タルボットやブレンダン・リンチらが参加。
ピアノからオルガンに気が移りつつあるらしいゴールディングス作品。スタイルは結構コンテンポラリーなのに古風に聴こえるのはベースを排し、バックがギター、サックス、ドラム、パーカッション構成でコンボ風だからか? 不思議な安定感がある。
終了した来日公演用にリリースされた5曲入りミニ。未発表曲(2)に加え、イギリスのラッシュによるカヴァー(3)や、DJフードによるリミックス(4)(5)など意外なセレクションが面白い。年をとっても、ソングライティングとアイデアは衰えず、か。
1996年の(1)から、80年リリースの(11)まで年代順にならべられた主題歌〜タイアップ・ソング集。「ポンキッキーズ」の(2)や「アッコにおまかせ!」の(9)など、ノヴェルティ色の強いものから余裕の歌唱だ。そりゃ、和田アキ子だもの。ゆるがない芸風がグレート。
昭和40〜43年(29〜32歳当時)の『談志ひとり会』を収録した10枚組。若い衆の向こう意気の強い気っ風のいい啖呵に、才気ばしった色気がある。「源平盛衰記」の歯切れのいい口調と脱線のテンポに談志の芸の本領を見た気分。「野晒し」「へっつい幽霊」「らくだ」などでの豹変シーンでは、談志の才気が落語的狂気へと反転する。講釈「三方ヶ原軍記」、芸人その世界の「現代落語論」も聴きもの。
ティーンエイジャーの成長は著しい。15歳でR.ケリーのプロデュースでデビューしたアリーヤの新作は、R.ケリー抜き。レーベルも移籍してのセカンド作になった。17歳の彼女は2年前がはるか昔みたいな成長を観せ、非凡さに磨きをかけている。お見事。