1996年発売
2,900円で交響曲全3曲が聴ける便利なCD。アシュケナージが本格的に指揮活動を始めた時期で、この名門オケを完全にドライヴできていないが、ピアニストとしてこの作曲家を自家薬篭中としているだけあり、旋律の扱いがユニークで響きの仕上げも美しい。
フランス近代ものの演奏の第一人者だけあって、安定したピアニズムとパリのエスプリが楽しめるCD。ふくらみがあって、かつ節度を保った(少しおすましした)都会的な演奏で、趣味のよさが感じられる。音色の作り方がすばらしい。録音もいい。
シンガー兼サックスプレイヤー、久野かおりが26歳で放った1stアルバム。クラシック少女がユーミンでポップ・ミュージックに目覚め、スタンダード曲が好きだというこの頃の久野かおりの経歴そのままに、穏やかさと気怠さが歌に出ている。
シンガー・ソング・サックス奏者である久野かおりの2ndアルバム。あまりの乙女ぶりに戸感いを感じつつ、無類の幼気さに気づくと可愛さが倍化する。その素直なサウンドとヴォーカルは、乙女チックなものだったと理解できる。ロリコンになりそう。
歌・作曲、サックスなどとマルチ・プレイヤーな才能が光る久野かおりの3rdアルバム。今回は詞も手がけている。ゆったりとした流れの中で歌われるメランコリックな世界は、シーズン・オフのリゾート地にとり残された想い出の物語のように聞こえる。
この久野かおりという人のアルバム、澄んだ声と軽めのサウンドがうまくマッチしていて、とっても気持ちいい。曲もみんなポップだし。けっこう好きになりました。でも「毎日がバレンタイン」という歌は、独り者のボクにはツライ。
1986年にインディーズで発表された2nd。音楽理論をすべて無視したような自由奔放な曲構成が実にユニーク。難解きわまりない音は、2度と同じように再現できないと思えるほどにエモーショナルだ。斬新でコアなノイズのカタマリといった感じか。
インディーズ界でカルト的な人気を誇った4人組のメジャー2作目。ソリッドなバンド・サウンドはカッコいいが、ワープロで変換できないような漢字を多用した歌詞を叫ぶヴォーカルは笑える。ヘッドフォンで聴いてたら病気になりそうな毒を含んだ世界。