音楽むすび | 1996年発売

デビュー曲としてあまりにも有名な、72年の「少女」から20年以上にわたる五輪真弓の軌跡を全17曲にまとめたベスト・コレクション。「さよならだけは言わないで」「恋人よ」「リバイバル」「空」など彼女の代表的な歌唱の流れが懐かしく胸に迫ってくる。

まずこのラインナップを見て下さい。…これを出しちゃうかぁって今つぶやきませんでした? これぞ万人のためのベスト盤。ため息のあと、やっぱいいバンドなんだなぁって感心しませんでした? もはや説明する必要ないでしょう。みんなの青春です。

デュエットソングの新定番、「渋谷で5時」のピクチャー12cmシングル、96年版ヴァレンタイン対応ミックス。この曲は鈴木雅之本人の作曲だったのね。ラヴラヴなバラード、(2)は作詞も本人だ。ヴァレンタインはカラオケトラックの(3)で恋人とデュエットだ（ハート）

オフコース時代をも含めたベスト・アルバムといってしまえばそれまでだが、新録音でアレンジも曲によってはかなり変化し、さらには歌詞までも変えた楽曲があって、時の流れを背負った作品の今の姿をしみじみと感じる、感慨深いアルバムだ。

ディープ・パープルの直訳ソング「深紫伝説」で一気に人気者になった王様の、次なるターゲットはローリング・ストーンズ。すでに新鮮味はないが、アマチュア・バンド的な楽しい感覚は今回も健在。「Honky Tonk Women」が「居酒屋の女」っていいね。