1996年発売
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲
メンデルスゾーンはスターン30代後半、ドヴォルザークは40代半ばの演奏で、あらためてその水準の高さに驚かされる。オーマンディのさりげない名人芸(無理のない緩急、間など)が流麗なソロを支え、こちらも興味が尽きない。究極のスタンダードと言える。
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
50年代後半から70年代前半にかけて、スターン(1920年生)壮年期の記録。ヴァイオリニストとしてはこの時期が頂点だった。やや脂っ気の多い艶やかな音色、安定した運弓、運指。安定感抜群のオーケストラ共々、誠にオーソドックスな名演。
バルトーク:ピアノ協奏曲バルトーク:ピアノ協奏曲
バルトークの残したピアノ協奏曲全3曲を収めた意欲作。ブロンフマンの切れ味の良い演奏はまさにバルトーク向きで、サロネンのサポートも見事。欲を言えば3曲の性格の違いをもう少し描き分けてほしかった。録音も、独奏ピアノの響きが物足りない。