1996年発売
ムーンダンスムーンダンス
70年発表の、初期の代表曲で今でもライヴで演奏されるという(4)が収録された4枚目。ジャズ的アプローチにソウルやロックを絡ませたインテンシィの強い(2)は、なかでもタイトルに相応しい名曲で、時代の流れで風化することのない力を内包させている。
ストリート・クアイアストリート・クアイア
(1)が全米チャートの9位となるヒットを記録したヴァン・モリソン70年発表のソロ3作目。ウッドストック在住のミュージシャン達をバックに、モリソン流R&Bを渋くキメた本作からは、アメリカン・ミュージックに対する彼の深い愛情が伝わる。名作だ。
青春の光と影青春の光と影
66〜70年のジュディの第1期黄金時代の代表曲を収録したベスト盤のCD化。そのどこまでも美しい歌声によって歌われた(12)があったから、白鳥英美子の歌声に二重に共鳴したひとも多かったはず。(3)をはじめどの曲もが当時のフォーク&ロックを回想させる。
ドビュッシー:歌劇「ロドリーグとシメーヌ」ドビュッシー:歌劇「ロドリーグとシメーヌ」
ドビュッシーが破棄したピアノ草稿にオーケストレーションを施した楽譜を使用。リヨン歌劇場の舞台をもとに制作された世界初録音盤である。この響きが作者の真意をどの程度反映しているかは別として、ナガノの生み出す濃厚な抒情はなかなか味わい深い。