1997年11月25日発売
日本でもこれからジワーと人気の出てきそうなイギリスのシンガー&ソングライター&ギタリスト、クリス・レアの通算8枚目。決して派手ではないけど、聴けば聴く程、随所に新鮮な隠し味をみつけることが出来る。ハスキーなボーカルには大人の哀愁が…。
77年発表の代表作。ジャズとボサノヴァの間を穏やかに揺れ動く都会派AOR。ストリングスを含む生楽器編成に電気ピアノをプラスした粋なスタイルで、H・ウィリアムズの(1)、S・ビショップの(4)、ラスカルズの(6)、G・ハリソンの(7)等をジェントルに歌う。
マンチェスターで結成されたシンプリィ・レッドはミック・ハックネルを中心にした白人4人黒人2人の6人組。ソウルフルなヴォーカルとノスタルジックなヴィジュアルが印象的な「ホールディング・バック〜」に続き(1)の曲が上昇中。
切ない程の哀感を漂わせた「ホールディング・バック・イヤーズ」を含む『ピクチャー・ブック』から約1年半、赤毛のミック・ハックネルら6人組シンプリー・レッド待望のセカンド。アレックス・サドキンが制作を担当し、ソウル色の濃い仕上りとなった。
プロデューサー/コンポーザーとして知られるD・フォスターの2ndソロ・アルバム。バンクーバー・シンフォニー・オーケストラをバックに、気持ち良さそうにピアノを弾いている。映画『摩天楼はバラ色に』の愛のテーマ(7)等、ドラマティックな全10曲。
類希なる名ソングライターであり、独特の色彩感を備えたサウンドメイカーでもある音楽職人、デヴィッド・フォスター。これは彼の集大成的作品集。サントラからチャカ、シカゴ、マントラ、P.セテラらのヒットまで収録。音の一粒一粒が光ってます。
いつかこういう企画が実現するだろうといわれていた話題盤。つまり、故ナット・キング・コールの名曲を娘ナタリーが歌うというものだが、あまり気負うことなくさらりと歌い、アレンジもいい。できれば、全曲ナットの曲にしてほしかったが、上々の内容だ。
一大ブームを作り上げた『アンフォゲッタブル』の後だけに、その苦労もうかがえるが、ハンディを徹底したスタンダードで貫き、よりゴージャスに仕上げて乗り越えた感じ。父親との絡みがないぶんドラマティックな側面はないが、安定した力量はさすが。
間違いなく70年代のブリティッシュ・バンドにおいて、巨人の1つに数え上げられるのが、このバッド・カンパニー。特に本デビュー作は、エネルギー、完成度、楽曲、どれをとっても超一級品だ。タイトでシンプルな彼らのロックは史上に輝く大きな金字塔だろう。
イギリスでも大人気のハワード・ジョーンズが日本でも名を知られてきた。作詞のウィリアム・ブラントとのコンビで作られたデヴュー・アルバム。シンセの世界やパンクの世界を十分に知っていてかつ地道にやり続けてきたハワード。これからが楽しみ。
80年前後のLAの音楽状況を、この1枚で楽しむことができる。と言ってもいいくらい。TOTOやエアプレイが参加。ダイナミックにして、デリケートなポップ・ソウルを披露してくれる。この後、シカゴのヴォーカリストとして活躍する人の、81年の作品。