1997年11月25日発売
ピアノ・デュオと打楽器による(1)はちょっと珍しい。息の合ったノリノリのアメリカン・ミュージック(1)(2)の後は、趣を変えて(3)のバルトーク。ピアノ・デュオに打楽器が加わっただけで表現の幅がこんなに広がるとは。小粋な音楽をじっくり楽しめるお得盤。
ジャズ・ピアニスト、ウォルター・デイヴィス・Jr.を父に持つ女性シンガーで、古いポップス・ファンにはフィービー・スノウを思わせるような苦みばしった歌声を聴かせる。しかも、落ち着いたその歌声は、音楽性を含めてとてもしなやかだ。
現代の米国カントリー・ミュージックを代表する人気スターのひとり。その彼のヒット曲を集めた、文字通りのグレイテスト・ヒッツ集。過去4枚のアルバムからの選曲に加えて未発表曲が1曲、おおらかな大地を流れるような情緒がこの人の歌にはある。
タイトルは言い得て妙(単にお笑いコンビの名前から思いついたようでもあるが)。いっとき最大瞬間風速を記録したにも関わらず後は埋もれてしまったグループのオムニバス・ヒット集。要するに“一発屋”ってことだけど、(2)、(5)、(16)など記憶に残る曲も多い。
MR.BIGの看板ギタリスト。これは、バンドの活動休止期間を利用して完成させた初のソロ作からのタイトル曲をフィーチャーした3曲入りのCDシングル。ハードなR&R調の(2)、そしてアコースティック調のユニークな(3)は、アルバム未収録曲だ。
ヒット作『ラプチュアー』に続く、2年ぶりの3作目。前作の延長線上の手堅いラヴ・ソング集だが、前作以上にジャジーなフィーリングが濃厚で、サラ・ヴォーン風のヴォーカルが聴ける。寒い夜に暖かい部屋の中でグラスを傾けながら、という雰囲気の1枚。
70'S西海岸音楽シーンで活躍したマルチ・ミュージシャンの75年ソロ・デビュー作。1曲共作がある以外すべて自作、しかも打ち込みのない時代にほとんどの楽器を奏し、歌った! “ポップ・ノスタルジスト”と呼ばれた彼、夕凪のような哀感は今も新鮮に響く。
イーグルス解散後の82年に発表ソロ1作目。いかにイーグルスのイメージを断ち切るか、といった部分での苦悩の跡がうかがえる作品だ。バラエティに富んだ内容の中から最も意外なニュー・ウェイヴ調の(7)をシングルにしたことが、成功につながった。