1997年12月15日発売
ネイキッド・サンダーネイキッド・サンダー
不透明なディープ・パープルからの脱退劇以前にも、ギラン&グローバーなどのプロジェクトがあったが、これはそれらの延長線上の音だ。ギターを一歩引かせたアレンジにより、脱パープル色を打出したい狙いがあるのかも。歌は相変らずうまい。
デフ・ダム・ブラインドデフ・ダム・ブラインド
いるところにはやっぱいるんだなあ、というアルバム。スウェーデンの3人組ミクスチャー・ロック・ユニット。ラップがかったシング・トーク、プログラミングのビートとギターが一体になった音はちと単純なところもあるものの文句なく恰好良い。
スレイヴ・トゥ・ザ・グラインドスレイヴ・トゥ・ザ・グラインド
やっと出る、2作目。たんなる様式踏襲におちいらず、ロック的疾走感をヘヴィな音にうつしかえることに成功している。しっかりボトムを固めつつ、一方での飛躍するようなパワー感が実に快感だ。(13)は日本盤のみの収録、またカラー・ブックレットも付く。
サブヒューマン・レースサブヒューマン・レース
ハイパーな悪ガキ集団の彼らにとって4年の充電期間は長かったはず。と同時にその歳月が彼らを成長させた。怒涛のように流れ出すヘヴィメタリックな音はメタリカ並みの凄さ。低音の魅力? で迫るvoにも今や青臭さはない。成熟一歩手前に潜むアブなさが刺激的だ。
カム・アウト・アンド・プレイカム・アウト・アンド・プレイ
イギリスで成功し、3作目でアメリカに錦を飾った。HM界でもユニークな存在のトゥイステッド。ロックの歌詞を問題にした公聴会出席が、しっかりバンドPRとなり、この4作目には、ビリー・ジョエルやアリス・クーパーもゲスト参加と話題作りがお得意。
ラヴ・イズ・フォー・サッカーズラヴ・イズ・フォー・サッカーズ
『カム・アウト・アンド・プレイ』から2年ぶりに登場したトゥイステッド・シスター。プロデュースはラット、アリス・クーパーで知られるボー・ヒルが担当。ヘヴィメタのツボを憎い程心得ているディー・スナイダーの曲作りには感心させられる。