1997年12月15日発売
アルバム『ニムロッド』からの第2弾シングルは、ストリングスも加わった意表を突く初のアコースティック・バラード(1)だ。とはいえメロディックでキャッチーな曲作りのセンスは彼らならではで、その他のアルバム未収録の3曲もファンなら要チェックの佳曲。
「まるっきりパラダイス」のヒットを生んだ、88年のアルバム。まとまりすぎの感じはするけど、実に聴かせるスティーヴ・ヴァイのギターにはひれふしました。馬鹿バカしさがもうちょっとあったらもっとよかった。
『ジャッジメント・ナイト』サントラで知名度がアップしたNYハードコア・メタル・バンドの彼らが3枚目でメジャー・デビュー。メジャーといっても今までと同じくエッヂは鋭い。ストリート・ヒップホップにも通じる過激なサウンドは強烈。
ヴァン・ヘイレン、そしてデイヴ・リー・ロスのファンだったら、黙って1回は聴きましょう。73年、サミー・ヘイガー在籍時の録音だが、すかっと抜けた音処理がさすが、テッド・テンプルマン・プロデュース。アメリカ人の爽快なバカさがうまく出てる。
70年代のアメリカのハード・ロック界で不思議な魅力を放ったモントローズの4作目(76年発表)。骨太ながら西海岸のグループらしくどこかポップ、しかもファンキーだ。ところでこの作品では、後期のイーグルスに呼応するかのようなヘヴィさを打ち出している。
DJでもあり元オーディオスポーツの竹村延和が子供をイメージして作曲したアンビエントな小品集。イーノあたりの知的コンテンポラリーBGMの深淵さに浸れる方には絶対愛好されるアールヴィバン的アルバム。彼のテクノ部分のファンは敬遠した方がよいかも。
本国アメリカでは順調に育っている在サンフランシスコ4人組のシングル。不思議なスケール感を感じさせる(1)はメジャー・デビュー作収録曲。(2)はアルバム未収録のパワー・ポップ的な曲。(3)はアルバムに入ってた曲のリミックス、そんなに変わってません。
スウェーデンの4人組のサード・アルバム。生ドラムを使いつつ打ち込みを絡めた音作りで攻撃的ロック・サウンドやラップ風のヴォーカルは健在ながら、メロディアスな要素が表に出てきている。ゆったりとした異色のスロー・ナンバー(12)が心に染みる。
ジャンル
ソフトボーイズの頃から、いつの間にかカルト的な支持を得るようになった人だが、そのときそのときにしっかりと向かい合う強さを持っているからだと、このベスト集を聴きながら思う。でもって、どことなく漂う情緒が美しくも、哀しくもある人である。