1997年4月21日発売
マラゲーニャマラゲーニャ
フルートの巨匠、久々のリリース(97年)となった92年録音のアルバム。ラテンの名曲をドン・セベスキーのアレンジで料理しているタイトル曲は、まさに90年代のCTIサウンドともいうべき趣だ。ほかの曲も、ゴージャスなサウンドとフルートの暖かいメロディがブレンドされ、とても心地よいものになっている。
息をしているまま息をしているまま
無心になって紡ぎ出す音がその時の感情の表現…そんなことが、彼の基本スタンスにあるのだろうか。だから次に何が出てくるか聴き手には予測もつかず、そこに息をのむ緊張感が生まれる。その音は暴力的であり、またどこか哀しげでもある。
寄り添い合いし秩序と無秩序の気配かな寄り添い合いし秩序と無秩序の気配かな
ニュアンス豊かな轟きギターの王、灰野敬二メジャー初登場全4タイトル中の1枚。昨年冬、デレク・ベイリーと共演した折の英国録音だが、両者たがいに挑発し合うかのテンション張りつめた掛け合いに思わず興奮させられる。計7バトル、ぜひ大音量でどうぞ。★
モーツァルト:ピアノ四重奏曲第1番&第2番モーツァルト:ピアノ四重奏曲第1番&第2番
自由自在にそしてしなやかに歌い上げられていくモーツァルト。巨匠スターンを中心に集まった豪華4人組が息の合った絶妙な演奏を聴かせている。一人一人が伸びやかで、しかも全体にはとても自然な調和が感じられる名演。“音楽する心”が伝わってくる。